大腸がんから復帰の阪神・原口 サヨナラ打で試合を決めた「生きて野球をやれる意味がある」

[ 2019年6月9日 18:28 ]

交流戦   阪神―日本ハム ( 2019年6月9日    甲子園 )

<神・日>お立ち台で目元を拭う原口(撮影・北條 貴史)
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 大腸がんから復帰した阪神・原口がサヨナラ適時打を放ち、チームを今季6度目のサヨナラ勝利に導いた。

 3―3の9回。2死から高山、北條の連打で一、三塁のチャンスを作ると、原口が代打で送り出された。カウント1―1からの3球目。外角スライダーに必死に手を伸ばすと、打球はライナーとなって中前に弾んだ。

 ヒーローインタビューの第一声で「ただいまー!」と絶叫。サヨナラの場面を振り返り「センターの前に落ちてくれっていう願いだけで走ってました」。試合が決まった瞬間、思わず涙する人の姿もあった。原口は、この試合に駆けつけてくれたファンや、これまで支えてくれた周囲に感謝しつつ「今日を迎えることができて最高の気分です」「みんな祝福してくれて嬉しかったです」と笑顔を見せた。

 同じ病を持つ人へ勇気をもたらす一打にもなった。「僕の活躍がそういう力になるとすれば、僕も生きて野球をやれる意味があると思うので、さらに頑張っていきたいと思います」と力強くコメント。最後は「3、2、1、必死のグッチ!」と決めセリフで締めくくった。

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