ソフトB 内川“リベンジV打”「一番いいところで打てた」

[ 2019年6月9日 08:23 ]

ヒーローインタビューを終えファンの声援に応える内川(撮影・奥 調)
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 やられたら、やり返す。19年目を迎えても、闘争心に衰えはない。2―2の5回1死二塁。3番・内川が、2球目のカットボールを左翼線に運んだ。初回の第1打席で空振り三振に仕留められた球種を仕留め、勝ち越しの一打に拳を握った。

 「(先頭の)真砂がバント(記録は敵失)でどうにか塁に出て、(明石)健志が送って回してくれたのでね。一番いいところで打てて良かった」

 この日はデスパイネが左翼でスタメン予定だったが、試合前の練習で右肘の張りを訴え、急きょ、打順を組み替えることになった。前日から3番に座る内川は「長く打たせてもらった打順なので違和感はなかった」と慣れ親しんだポジションで、決勝打につなげた。

 試行錯誤しながら、19年目のシーズンに臨んでいる。5月に入るとフリー打撃で打撃用の革手袋を着けず、素手でバットを握った。「文明の利器に頼らずにちょっとやってみようかなと。昔は王さんとか掛布さんは素手でしたからね」。感触を確認しながらスイングを繰り返し、5月16日の西武戦から、再び手袋を使い始めた。

 タイムリーは、その5月16日以来。安打は出ていても「いいところで打たないといけない」とチャンスでの凡退を悔やみ続けていただけに、大きな一打になった。

 チームは得意の交流戦で開幕から5連勝。工藤監督は「(内川は)入ってくるボールをよくとらえた。ああいう一打は相手投手はガクっと来る」とベテランの一振りに目を細めた。(川島 毅洋)

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2019年6月9日のニュース