楽天ドラ1辰己プロ1号「やっと打てた」連敗脱出で5割復帰

[ 2019年5月7日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天8―4西武 ( 2019年5月6日    メットライフD )

3回2死、プロ初となるソロ本塁打を放った辰己(撮影・尾崎 有希)
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 記念すべきプロ初アーチで、重い空気を一変させた。1点を追う3回2死。楽天のドラフト1位・辰己が、西武・本田の低めのカットボールを振り切った。「フェンスを越えるかなと思った。やっと打てたという感じ。素直にうれしい」。バックスクリーンへの1号ソロが、チームのカンフル剤になった。

 前日まで4連敗。辰己は今季初めて2番で先発出場した。チーム初安打となったルーキーの一振りを機に10安打8得点と爆発。平石監督は「早く1点が欲しいところで辰己は見事な本塁打だった。負けが続いていたけど、よくやってくれた」と目を細めた。試合前の時点でゴールデンウイークは1勝7敗。勝って勝率5割に復帰し、2位タイへ再浮上する立役者となった。

 辰己はオープン戦で打率・303をマークし、開幕1軍の座をつかみ取った。ただ、プロの世界は甘くなかった。「想像以上にレベルが高かった。同じ球種や球速でも、プロとアマチュアでは切れや精度が比べものにならない。オープン戦とシーズンでは全く違った」。日を追うごとに打撃フォームは崩れていった。「頭がごちゃごちゃで冷静になれなかった」と完全に自分のスタイルを見失った。

 打率・208と低迷し、4月22日に2軍降格を告げられた。現実を受け入れ、ひたすらバットを振り込んだ。「悔しかったけど自分に力がなかった。2軍に落としていただいて、自分らしい打撃を再確認できた」。2軍戦で2本塁打を放つなどアピールし、5月3日に1軍に復帰した。

 プロ人生で最初の挫折を乗り越えた辰己が目指すのは「令和元年」の新人王だ。「隙のないプレーで新人王を狙いたい。プロ野球の“令和初”をいろいろ達成したい」。目標に向けて結果を積み上げていけば、おのずとチーム成績に反映されるはずだ。 (重光 晋太郎)

○…辰己(楽)がプロ初本塁打。楽天新人の本塁打は、17年5月20日ロッテ戦の田中以来12人目。うち最速初本塁打は、07年嶋の4月29日で、辰己はこれに次ぐ2番目の速さになった。なお、チームの新人最多本塁打記録は16年茂木の7本だが、辰己は何本打てるか。

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