有藤氏、輝星の投球分析 慣れないネットにストライク意識 下半身使えず

[ 2019年2月12日 05:10 ]

日本ハム・春季キャンプ ( 2019年2月11日 )

フリー打撃に登板した吉田輝は左足をあげる際、三塁の方向を見つめる(撮影・西海健太郎)
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 【有藤通世 CHECK!】目の前に慣れないネットがあり、さらにフリー打撃とあって日本ハム・吉田輝はストライクを投げようと意識しすぎたのかもしれない。打者目線で見ると、体の開きがやや早い。右足の「ため」が少なく、上半身で投げていたために打者はボールが見やすい形になっていた。

 昨夏の甲子園での投球も見たが、吉田輝は下半身を存分に使って投げていた姿が印象的だった。これは打者にとって一番やっかいで、打ちづらい投手の典型だ。下半身がグーッと前に来るのに、腕がなかなか出てこない。

 「ため」が少なかったことから途中で三塁ベース方向を見てから投げるなど、気づいた点をすぐ修正する能力はさすがだ。自分で自分をよく知っていることの表れだろう。この日はあくまでフリー打撃。これが敵の打者相手に、「抑える」とスイッチが切り替わった時にどう変わるか。非常に楽しみだ。(スポニチ本紙評論家)

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2019年2月12日のニュース