オリックス し烈な外野定位置争い 残り2枠に6選手…ダークホースは佐野

[ 2019年2月12日 20:47 ]

オリックス春季キャンプ ( 2019年2月12日 )

10日の紅白戦の3回、中前打を放つ佐野
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 オリックスは13日から宮崎キャンプ第3クールを迎える。12日にトークショーに参加した西村監督は、競争を打ち出している今キャンプを振り返り、「ここまでは良い方向に来ていると思う」と評価した。なかでもポジション争いの激戦区として「一番は外野手。競争が激しくなってくる」とうれしそうに予告した。

 確かに外野手には面白い存在が目白押しだ。唯一、ポジションを確保しているのが吉田正。残り2枠を争い、宗、武田、佐野、後藤、小田、西浦が張り合っている。

 くしくもこの日、休養日ながらも午前中に室内練習場に姿を現したのが小田と後藤だった。ティー打撃やマシンを打ち込み、各々調整。後藤は「休日返上というつもりではないですが、やりたいこともいっぱいある。練習の日は遅くまでやるので、休みの日にやりたいことをやる。ぼくも自分のやりたいことをやる年になってきた。しっかり考えて動きたい」と、打撃に加え、捕球からスローイング体勢をつくり送球する一連の流れを確認。チーム随一の守備にさらに磨きを掛けていた。

 隣で汗を流していた小田も守備力、走力の高い選手。1軍には必要不可欠な戦力だ。さらに評価を上げてきたのが、第2クールから1軍に呼ばれた佐野だ。

 10日の紅白戦では、先発ローテーションを狙うK―鈴木から中前打。昨夏からスイッチヒッターに転向し、半年ばかりの左打席で痛烈なヒットを放ち「左で打てたのはよかった」と笑みを漏らした。現役時代に同じくスイッチヒッターだった西村監督から、左打席での打撃を指導された直後のこと。「ぼくは右腰が上がってしまうことがあって、そうなると打球もフライが上がってしまうが、腰を残す感覚で打てた」と、期待に応える一打でもあった。佐野も小田と争うほど俊足で守備範囲も広い。入団時は投手だっただけに、野手の伸びしろはまだまだある。

 武田も今キャンプから一塁の練習を始め、守備固めが必要なポジションでの存在感を高めており、枠から外すのはもったいなく感じる。潜在能力ではトップ級の宗、西浦も、うかうかはできない。指揮官が期待するバトルは、まだまだ加熱しそうだ。 (オリックス担当 鶴崎唯史)

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2019年2月12日のニュース