オリックス パンチ頓宮 打撃フォームも改造 変えたのは髪形だけじゃない

[ 2019年1月10日 05:30 ]

自主トレ初日、素振りで汗を流す頓宮(撮影・後藤 正志)
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 変えたのは髪形だけじゃない。オリックスのドラフト2位頓宮裕真内野手(22=亜大)がプロ仕様に打撃フォームを変更していたことが9日、分かった。この日は新人合同自主トレ初日だったが、打撃練習がなかったため自主トレとしてマシン打撃を敢行。「トップを早めにつくる」という多少深めの位置にバットを置く新フォームで汗を流した。

 跳び上がるほど喜んだのはその後だ。マシン打撃を見守っていた前監督の福良淳一育成統括ゼネラルマネジャーに「感想を聞かせてください」と自ら歩み寄り、「タイミングの取り方がうまいね」と合格点を与えられ、パンチパーマをかき、うれしそうに照れ笑いした。プロ初日としては満点発進となった。

 髪形ばかりに視線が集まる。「(練習を視察したチームの首脳陣から)もう少しやれ!と言われたんですが、もう限界です」とポツリ。前夜は風呂で格闘し「(パーマを)とりたいので、いっぱい洗っています」とシャンプー、リンスを繰り返したという。側頭部を短く刈り上げたいが「早くやると(亜大の)生田監督に怒られる」と苦笑いするしかなかった。

 髪形のようにこだわりは強い。「自分はすぐに筋肉がつくタイプ」として打撃の「邪魔」にならないように、過度な負荷の筋トレはしない。球団に許可を取り、初日から筋トレだけは別メニュー。97キロのゴツい体だが「柔らかさで勝負したい」と我が道を歩んだ。個性があるのはプロとしては魅力。本格着手する三塁守備には課題も多いが、パンチ頓宮としてオリックスを背負う日は近そうだ。(鶴崎 唯史)

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2019年1月10日のニュース