ソフトBドラ2杉山 新垣級!スライダー切れ抜群 入来コーチ「変化大きい」

[ 2019年1月10日 05:30 ]

合同自主トレ初日からブルペンに入り32球を投げた杉山(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクのドラフト2位・杉山一樹投手(21=三菱重工広島)が9日、ファーム施設のある福岡県筑後市で行われた新人合同自主トレ初日にブルペン入りし、立ち投げで32球の投球練習を行った。同期でブルペン一番乗りを果たした最速153キロ右腕は、カーブ、スライダーも交え、仕上がりの早さをアピールした。

 徐々にスピードが上がっていった。杉山が室内練習場のブルペンに入り、腕を振った。「思い切ってボールを投げるのは気持ちいい。去年から(新人合同自主トレ)初日からブルペンに入ると決めていた。そのための準備をしてきた」と、捕手を立たせて32球の力投を見せた。

 年明けのブルペン入りは早くも3度目。社会人時代から練習始めにはブルペン入りを自らに課していただけに、プロでもそのルーティンを守った。「悪くはないが、感覚的に違うところもあるので、取り戻せたら。自分のペースで飛ばしていこうかなと思う」と口元を引き締めた。

 真っすぐだけではなく、カーブ、スライダーも試投した。中でも目を引いたのが縦に鋭い変化を見せるスライダーだった。球を受けた樋越ブルペン捕手は「スライダーは見たことのない曲がり方をする。角度もあって真っすぐは重い」と絶賛。投球を見守った入来3軍投手コーチも「回転の強いスライダーを投げる。変化も大きい。うちにいた新垣のような感じ」と目を細めた。

 高校時代にはカーブのような軌道だったが、球速が上がった社会人3年間でスライダーの切れも増したという。「決め球はスライダー。山岡さん、同い年の吉田凌(ともにオリックス)を参考に。こんな感じかなとやっていて、何となく投げられるようになった」。ブルペン入りは新人では杉山のみ。即戦力の期待が懸かる153キロ右腕が、初日から全開でスタートを切った。

 《マイペースで》ドラフト1位・甲斐野(東洋大)はマイペース調整でキャンプに向かう。キャッチボールでは軽めの投球に終始し、フォームをチェック。「塁間の距離だったので飛ばしすぎずバランスを考えて投げた」と振り返った。同期の杉山が早速ブルペンに入ったが「ある程度投げられる体づくりはしてきた。徐々にやっていく」と話した。

 《木製対応に自信》ドラフト3位・野村(早実)は精力的に振り込んだ。「バッティングは24時間できる。最高の環境だと思う」と全体練習前後に室内練習場でマシン打撃をこなした。木製バットの対応にも自信を見せ「高校でも実戦形式の練習に入れてもらっていたし、金属と遜色ない感じで打てている」と手応えを口にした。

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