阪神・横田激白 脳腫瘍からの完全復活を 声援、激励に「この人たちを喜ばせたい」

[ 2019年1月10日 05:30 ]

鳴尾浜で体を動かす横田(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 阪神・横田慎太郎外野手(23)が1月9日、鳴尾浜球場で自主トレーニングを行い、脳腫瘍からの復活を目指す今季に懸ける熱い思いを激白した。年末に故郷・鹿児島へ帰省した際に数え切れないほどの激励を受けたといい、実戦出場という明確な目標を設定。年男でもある23歳は、周囲への恩返しを誓い、力強く勝負の1年のスタートを切った。

 喜び、感動、覚悟、決意…抱えきれないほどの感情の数々が、溢れ出た。数メートル先で声を張り上げる新人選手たちにも負けない、熱く強い思いが、横田の言葉に宿っていた。

 「今年はもっと、もっと、前に進みたい。(年末に)実家に帰っても、応援してくれる人が増えていたので…。本当にびっくりした。今年は、ちょっとでもいいので、結果で恩返しがしたいです」

 予期せぬサプライズは、故郷・鹿児島に帰省した年末に起こった。「全く知らない人にも“体に気をつけて”“頑張って”と声をかけられて。会う人、会う人が“頑張ってくれ”と、たくさんそういう声をもらったので。本当に嬉しかった」。脳腫瘍からの復活を目指す姿を、みんなが見てくれていた。その背にかけられた声援、激励に心は震えた。

 「この人たちを喜ばせたいと思ったんです。何か結果…試合に出るとか、何か見える形で前に進みたいと」

 野球選手として恩返しは、グラウンドでしかできない、と自覚する。だからこそ「実戦出場」という明確な目標をはっきり口にした。昨年は2軍の春季キャンプで本隊に復帰を果たして、シーズン中はベンチ入りもした。一歩ずつ着実に前へ進む中、17年から2年間、未出場の公式戦に今季こそ出場し、ユニホーム姿を見せたい。

 「両親も温かく見守ってくれていて、実家に帰った時に“元気で良かったな”“これからも頑張れよ”と言ってくれた。両親にも野球で恩返しすることが一番だと思う」

 1日、1日、全力を尽くして練習に励む姿を、遠く離れた鹿児島で見守ってくれている父・真之さん、母・まなみさん、姉・真子さんの家族にも“結果”で感謝の気持ちを体現していくつもりだ。

 年末年始は鹿児島を拠点に無休でトレーニングを行ってきたといい、9日も鳴尾浜球場でキャッチボール、室内でマシン打撃など約4時間、汗を流した。

 「今年は高い目標を持って過ごしていきたい。試合に出たり、やっていかないと。少しでも前に進んだと思える1年にしたい。年男…猪突猛進でいけたらいいですね」

 「猛進」でなくてもいい。横田慎太郎の歩幅で復帰への道を歩んでいく。(遠藤 礼)

続きを表示

この記事のフォト

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2019年1月10日のニュース