マエケン 1133日ぶり聖地マツダで貫録の無失点投球 菊池は打席で思わず笑顔

[ 2018年11月13日 19:12 ]

日米野球第4戦   MLB選抜―侍ジャパン ( 2018年11月13日    マツダ )

<MLB選抜・侍ジャパン>初回、1死、菊池を右飛に打ち取る前田(撮影・成瀬 徹)   
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 日米野球第4戦が13日に行われ、MLB選抜の前田健太投手(30=ドジャース)が先発投手として2015年まで在籍した古巣・広島の本拠・マツダスタジアムのマウンドに上がり、2回1安打無失点で降板した。前田がファンを前にして同球場で投げるのは、15年10月7日の中日戦以来1133日ぶり。

 侍ジャパンの2勝1敗で迎えた第4戦。前田は12日に更新した自身のインスタグラムに、広島から侍ジャパンメンバーに選出された大瀬良大地投手(27)、岡田明丈投手(25)、会沢翼捕手(30)、田中広輔内野手(29)、菊池涼介内野手(28)と広島入りしてから会食した際の写真をアップ。「久しぶりのマツダスタジアムのマウンドに上がれるのがとても楽しみです!」と意気込みをつづっていた。

 投げ合いとなる侍ジャパンの先発投手は後輩の大瀬良。先発野手にも「2番・二塁」菊池、「8番・捕手」会沢、「9番・遊撃」田中広とカープ戦士が勢ぞろいした。後攻となるMLB選抜の先発投手として1回表のマウンドに小走りで向かった前田は懐かしむようにプレートに右手をつけ、感激で体が震えたのか鳥肌が立ったのか、両腕を何度もさすって笑顔。続いて、ヤンキースのユニホームを着て始球式を行った広島OBの黒田博樹氏(43)と握手をかわした。

 そして、1番・秋山(西武)を2球で一ゴロに仕留めると、元同僚の2番・菊池と対戦。初球の直球が外角低めに外れると、打席の菊池は先輩との対戦に思わず笑みを浮かべる微笑ましいシーンもあった。結局、4球目の高めのボール球で右翼フライに打ち取られた菊池はベンチに下がる際に走りながら再び笑顔。可愛い後輩を打ち取った前田は続く3番・柳田(ソフトバンク)を遊ゴロに打ち取り、初回を3者凡退で切り抜けた。

 2回は4番・山川(西武)を外角低めのスライダーで空振り三振、5番・森(西武)はチェンジアップで空振り三振。6番・外崎(西武)には直球を中前に運ばれマウンド上で悔しそうな苦笑いを見せた前田だったが、続く7番・上林(ソフトバンク)はシュートで遊ゴロに。この回限りでマウンドを降り、8番・会沢、9番・田中広の広島組との対戦はなかった。前田の投球内容は2回で22球を投げ、1安打無失点。2三振を奪い、四死球はなかった。降板後、前田は「かつてプレーしたグラウンドに戻ってこられて、すごく楽しかった」と語った。

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