マエケン1133日ぶりマツダ登板へ ギータに“借り返す”、大瀬良には「胸借りる」

[ 2018年11月13日 05:30 ]

日米野球第4戦   MLB選抜―侍ジャパン ( 2018年11月13日    マツダ )

15年10月7日、広島でのマツダ最終登板となった前田
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 MLB選抜の前田健太投手(30=ドジャース)が、13日の日米野球第4戦に先発する。広島時代の本拠・マツダスタジアムでの凱旋登板。ファンの前で投げるのは、15年10月7日の中日戦以来1133日ぶりだ。侍ジャパンの4番・柳田悠岐外野手(30=ソフトバンク)との同学年対決を制し、大瀬良大地投手(27=広島)との新旧エース対決にも勝つ。

 前田は黒いスーツに赤いネクタイ姿で平和記念公園を訪れた。広島時代に何度も来た場所だ。原爆死没者慰霊碑に花を手向け、祈りをささげていた。

 「野球ができる喜び、感謝の気持ちをもって、この場所が凄く大切なんだということを野球を通じて発信できればいい」

 ファンの前でマツダスタジアムで投げるのは3年ぶりだ。「広島で試合があることが(日米野球に参加した)理由の一つ。この場所でプレーできることが誇り」。今年7月の西日本豪雨では広島県に義援金として1000万円を寄付。大阪出身の前田だが、プロ入りから9年過ごした広島を思う気持ちは人一倍強い。

 最大の注目は4番・柳田との同学年対決。日本時代の対戦は13年の2打席だけだが、打たれた1安打はヤフオクドームで右翼席に叩き込まれた3ランだ。14年の日米野球で同僚となり、今回の日米野球では第3戦の試合前に「飯に行こう」と声をかけるなど公私ともに仲が良い。「凄く抑えるのは大変。登板までに弱点を見つけたい」。被弾した当時は右脇腹痛を抱えたままの登板だった。今回はMLB選抜に合流した11日に即ブルペン入りするなど、万全の状態で臨むことができる。

 投げ合うのは広島時代の3歳下の後輩で、ロッカーが隣だった大瀬良。「慕ってくれた後輩。マツダで投げ合う日が来るとは。負けないように胸を借りるつもりで一生懸命、頑張りたい」。この日の夜にはマツダスタジアムで最終調整した。古巣の日本一を阻んだ鷹の主砲を打ち取り、古巣のエースに投げ勝ち、第2の故郷に錦を飾る。 (柳原 直之)

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