DeNA浜口やっと1勝!今季10戦目 投球フォーム変更が奏功

[ 2018年7月26日 07:46 ]

セ・リーグ   DeNA4―3中日 ( 2018年7月25日    ナゴヤD )

6回2死三塁、京田を空振り三振に抑え、雄叫びをあげる浜口(撮影・椎名 航)
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 今季10度目の先発。DeNA・浜口遥大投手(23)がシーズン86試合目で待ちわびた今季初勝利を挙げた。25日の中日戦で6回7安打2失点。ルーキーだった昨季に10勝をマークし、ソフトバンクとの日本シリーズでも快投を演じた左腕の力が、5位からの上位浮上には欠かせない。

 絶対に打たせない。4―2の6回2死三塁のピンチで、打席には3安打されていた京田。ちょうど100球目に選んだのは、今季から取り入れた高速スライダーだった。「空振りを狙った。気持ちで負けないように、抑えてやろうという気持ちだった」。昨季は新人王を争った同学年のライバルから狙い通り空振り三振を奪い、6回2失点で降板。待望の今季1勝目で、チームの連敗を3で止めた。

 長かった。3月の侍ジャパンの合宿中に左肩痛を訴え、開幕に間に合わなかった。5月12日のヤクルト戦で1軍に復帰して以降も白星が遠かった。ただ、決して下は向かなかった。「昨年は気持ちの浮き沈みがあって、(マイナスな気持ちを)練習に持ち込んでいた」。後輩の飯塚が、開幕から4連敗を喫しながら前向きに取り組む姿を目の当たりにし、個人の成績に一喜一憂することはなくなった。「そこは個人的に成長できたのかな」と自らの変化を感じている。

 投球フォームも変わった。これまでは走者がいない場面でもセットポジションで投げていたが、後半戦初登板となった17日のヤクルト戦からワインドアップに。「流れを変えたかった。上半身と下半身のバランスが合わせやすくなって、セットポジションでも指に掛かる球が増えていった」。直球に力強さが増し、宝刀のチェンジアップやカーブとのコンビネーションが向上した。

 昨季は10勝を挙げ、日本シリーズ進出に大きく貢献した。期待された2年目で結果が出ていないもどかしさの中で、大きな勝利になった。「ホッとしているけど、1勝では貢献できていない。ここから取り返していくだけ」。常に前を向き続ける「ハマの浜ちゃん」が逆襲する時間は、まだ十分に残されている。 (重光 晋太郎)

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2018年7月26日のニュース