【石川】星稜・竹谷4発!決勝新22点 記録ラッシュで19度目甲子園

[ 2018年7月26日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念石川大会決勝   星稜22―0金沢学院 ( 2018年7月25日    石川県立 )

優勝を決めた星稜ナイン
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 石川大会は25日、決勝が行われ、今春センバツ8強の星稜が、金沢学院に22―0で2年ぶり19度目の甲子園出場を決めた。竹谷理央外野手(3年)が1試合大会新となる4本塁打。南保(なんぼ)良太郎内野手(3年)も3発を放ち、大会最多の通算5本塁打。決勝戦史上最多の7本塁打、22得点の記録もマークし、甲子園開幕日に始球式を務めるOBの松井秀喜氏(44)と対面を果たす。

 連発、連発、また連発だ。竹谷と南保が大会新記録を樹立する本塁打ショーで2年ぶりの夏切符をつかんだ。1試合最多記録となる4本塁打をマークした5番・竹谷は「ゾーンに入ったという感覚。(もう1打席あれば)もう1本打てる自信がありました」と驚きの表情だ。

 初回に右翼場外へソロを運ぶと勢いづいた。4回は得意のサイドスロー右腕だったため、「狙った」という右中間3ラン。次第にスタンドも“次”を期待する。7、8回も右翼席へ放り込み、高校通算31本塁打とした。プロ注目のスラッガーは二塁打を含め6打数5安打6打点。ナショナルズの主砲で、メジャー球宴で本塁打競争を制したブライス・ハーパーの動画を見てイメージした成果が出た。

 4番・南保も3発。今大会計5本塁打の新記録を樹立し、高校通算25本塁打とした。自らのアーチ直後に3度もアベック弾を完成させた竹谷に「しつこいっスね。自分が打ったら、まねしてくるんで」と冗談を飛ばすが、2人の号砲が呼び水となり、石川大会決勝新の22得点を樹立した。

 負けられない理由もあった。OBの松井秀喜氏が8月5日の甲子園開幕日に始球式を行う。1学年後輩の林和成監督は「少なからずプレッシャーはありました。花を添えられたかな」と安どの表情。投手も務める竹谷にとっては、米国出身の父ペンドルトン・スティーヴンさんが「松井秀喜ベースボールミュージアム」(能美市)で翻訳の仕事をしていたという縁がある。

 「憧れの人。抽選で開幕戦に当たったら(投手がマウンドにいられる)後攻を取ります」。夏の甲子園に3年連続で出場した松井氏の最高成績は2年夏の4強で、チームは95年の準優勝が最高だ。竹谷は「全国制覇したい」と意気込む。偉大な先輩でも届かなかった深紅の大優勝旗を、快音を連発したその手でつかみにいく。 (石丸 泰士)

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2018年7月26日のニュース