【高知】「四国4商」の砦守った。高知商が明徳義塾の9連覇阻み12年ぶり夏切符

[ 2018年7月26日 15:38 ]

第100回全国高校野球選手権記念高知大会決勝   高知商10―2明徳義塾 ( 2018年7月26日    春野総合運動公園 )

 背番号1の絶叫が合図だ。高知商ナインがマウンドの北代を目がけて飛び込んでいく。かつて聖地で強者の象徴だったユニホームが何度も何度も波打った。12年ぶり23回目の甲子園切符。明徳義塾の9連覇を阻止し、「四国4商」の代表として、マンモスに戦いを挑む。

 何度も何度も辛酸をなめてきた決勝戦。エース北代は初回、2回と先頭打者を塁に許しながら、90キロ台のスローカーブを効果的に交えて、ピンチの芽を断っていく。

 右腕の踏ん張りに、打線が奮起した。2回1死一塁から6番・近沢が右翼線二塁打。1死一、三塁の好機に、続く藤田が初球をたたいた。詰まった打球は飛んだコースがよく、右前へ。2点適時打で主導権を握ると、続く北代も左前にタイムリーを放った。

 相手は難攻不落。3点くらいでは、安心ができない。続く猛攻は4回だ。1死一塁から北代が右ヒジに死球を受け、闘志に火が付いた。浜田の右翼線適時打、前田の適時打、西村の犠飛でさらに3点を追加。6回の2得点で、勝負の流れは決した。

 100回の記念大会。常に甲子園をリードしてきた「四国4商」(高知商、松山商、高松商、徳島商)も、近年は新興勢力に押され、聖地に立つことすら叶わなくなっていた。他の3商はすでに敗退。高知商の復活が与えるインパクトは大きい。

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2018年7月26日のニュース