衣笠氏貫いた“鉄人魂” 最後の解説も声振り絞り全う 「最後までグラウンドに…」

[ 2018年4月25日 07:32 ]

“鉄人”衣笠祥雄さん死去

2017年2月、広島キャンプを訪問し、緒方孝市監督(左)らと言葉をかわす衣笠祥雄氏
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 衣笠氏は亡くなる4日前の19日、横浜スタジアムでDeNA―巨人戦を中継したBS―TBSの解説を務めたが、これが最後の公の場となった。親族に付き添われて球場を訪れたが頬がこけるなど痩せた姿が目立ち、放送では声が出せずにかすれていた。

 衣笠氏と一緒に解説を務めた槙原寛己氏(スポニチ本紙評論家)は「痩せてつらそうで、長くしゃべれないのがもどかしそうでした」。当初は衣笠氏一人で解説の予定だったが、体調を心配した局側が槙原氏を急きょ呼んだという。

 終了後に「今日はありがとう」と何度も言われて握手をしたのが最後になった。槙原氏は「物腰の柔らかい、解説と同じで温かい人。最後までグラウンドにいたいと、体調が悪いのは見せないようにしていた。そういう意味でも鉄人でした」としのんだ。

 ▼TBS戸崎貴広アナウンサー(19日の放送で実況を務める)打ち合わせの段階から声が出にくそうでしたが、放送開始と同時に声が1トーン高くなり、仕事に対する意志の強さを垣間見ました。

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