巨人・小林“正真正銘”首位打者!2年連続最下位男が覚醒

[ 2018年4月25日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―1中日 ( 2018年4月24日    長野 )

8回無死、小林はこの日2本目の安打を打つ
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 8回の第4打席で右前打。この瞬間、巨人・小林が規定打席に到達した。「隠れ首位打者」から、正真正銘のリーグトップに立った瞬間でもあった。

 「いずれ下がるときが来ると思うので、そういうときに今の状態を忘れずに日々頑張っていきたい」。打順を8番からプロ初の7番に上げた長野での一戦で、0―1の2回は2死一塁から左前打。好機を広げて逆転につなげた。「たまたまです」と言う計2安打で、打率を・375まで伸ばした。

 村田ヘッド兼バッテリーコーチは「春の珍事やけど、夏の珍事までいってほしい」と言った。一昨年の打率・204、昨年の・206は、2年連続リーグ最下位。オープン戦でも27打数2安打だったが「自分を信じるしかない」と誓った開幕直前。手袋をはめずに素手でティー打撃を始めた。芯で捉えた時の感覚をじかに体に覚え込ませた。

 捕手としては山口俊を好リードで完投に導き「チームが勝てるようにやるだけです」と言った通り、チームは今季初の4連勝。3チームがリーグ最下位に並んでいたが、単独3位になった。高橋監督は「スイングが速くなったのか、力がついた」と称えた。7番についても、小林は「特に(やることは)変わらない」と慢心はなかった。 (神田 佑)

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2018年4月25日のニュース