金本監督 衣笠氏“鉄人魂”継承誓う「思いを大事にしていく」

[ 2018年4月25日 07:20 ]

“鉄人”衣笠祥雄さん死去

17年3月、WBC壮行試合で阪神・金本監督と話す衣笠氏
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 ヤクルト戦が雨天中止となった24日、松山・坊っちゃんスタジアムでは阪神・金本知憲監督(50)、鳥谷敬内野手(36)が衣笠氏の死去を悼み、鉄人魂の継承を誓った。広島出身の金本監督にとっては幼少期のヒーローで、同じユニホームを着た大先輩だ。

 「最近は名球会とかでお会いして“体調がお悪いと聞きましたが…。大丈夫ですか?”という質問もしたんですけど、“元気だよ”と言ってくれていたので、本当にびっくりしています。休まず出る、少々のケガでも出るというのは、やっぱりカープの時の衣笠さんという存在が大きかった。星野さんが亡くなられた時もそうでしたが、やっぱり、それぞれの方の思いとか、やってきたことを僕が継承していく…と言えばオーバーですけど、諸先輩方の思いを大事にしてやっていきたい」

 1492試合連続フルイニング出場の世界記録保持者で、1766試合連続出場は歴代3位。偉大な先人がいたからこそ鉄人記録も脚光を浴びた。

 「うちの母親がファンだった。家でゴリさん、ゴリさんと言ってね。俺が野球を見るきっかけになったのも、母親がカープの衣笠さんを好きになって。やっぱりキヌさんの、カープの先輩の記録を目指すわけじゃないけど、休まないということに関しては一番影響を受けた人ですから」

 鳥谷は歴代2位の1914試合連続出場を継続中。「あいさつぐらいですけど“頑張って”という声はかけていただきました」と神妙な表情を浮かべた。今季は調子が上がらず、代打や守備固めで出場を続けている現状。「自分の状態を上げていくしかない」と“鉄人”としての巻き返しを期した。

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2018年4月25日のニュース