光星・中川“七変化”完投 的絞らせず17ゴロアウト

[ 2015年3月22日 05:30 ]

<九州学院・八戸学院光星>7安打2失点で完投勝利を挙げた八戸学院光星・中川

第87回センバツ高校野球第1日・1回戦 八戸学院光星9―2九州学院

(3月21日 甲子園)
 140キロを超える球は1球もなかった。それでも7安打2失点完投勝利。八戸学院光星のエース右腕・中川は、7つの球種を操り「真っすぐを狙ってくるんじゃないかなと思って。変化球を低めに集められた」と昨季九州大会王者を幻惑した。

 直球、カーブ、縦横2種類のスライダー、カットボール、チェンジアップ、フォーク。120球中、直球はわずか31球だった。的を絞らせない「七変化」で、17のゴロアウトを奪った。

 入学時はスライダー、カーブだけだった持ち球は、2年間で増え続けた。「最初はキャッチボールで遊び感覚で投げる。縫い目のかけ方を変えてみたりして、使えそうなら試合で投げる」。この日はツーシームとシュートを封印したが、全部で9球種が持ち球だ。

 2回戦の相手は大阪桐蔭。先輩たちは12年に春夏ともに決勝で敗れただけに、リベンジの舞台になる。中川は「先輩を超えられるように頑張りたい」と力を込めた。昨年を含めて甲子園で6試合に登板したエースには、さまざまな引き出しがある。

続きを表示

2015年3月22日のニュース