静高、鮮やか逆転!謙虚な栗林監督「主将にバントしてもらいました」

[ 2015年3月22日 15:11 ]

<立命館宇治x静岡>5回2死満塁、鈴木の適時二塁打にわく静岡ナイン

第87回選抜高校野球大会1回戦 静岡7―1立命館宇治

(3月22日 甲子園)
 出場校中トップを誇るチーム打率4割1分9厘の実績は伊達ではなかった。昨秋の東海大会覇者で、16年ぶり15回目の出場となった静岡(静岡)が初回に先制されながら3回に3安打で4点、5回に3安打で3点を取って立命館宇治(京都)に逆転勝ち。16年ぶりの春1勝を挙げた。

 チームを08年から率いる栗林俊輔監督(42)は「本当に頼もしい選手たちだなと思いました」と笑顔。昨秋の近畿大会準優勝校でもある立命館宇治を相手に10安打7得点といきなり打線が爆発したが、「いやぁ~たまたまです」と謙虚に受け止め、「(冬場に)スイングのスピードとか、ボールをとらえる技術は練習してきたので、それがもし出たならうれしいです」と続けた。

 4―1と3点リードで迎えた5回、先頭の堀内が四球で出塁すると、栗林監督は「流れが来ていたので、流れを手放したくないということでキャプテンにバントしてもらいました」と続く5番・安本主将にすかさず送りバントのサイン。そこから連打や長打で3点をもぎ取り、試合の行方を決定づけた。

 「打」だけではなく、「投」も光った。先発した2年生エースの村木文哉は2回以降は三塁を1度も踏ませない好投で、9回を4安打1失点。「甲子園で校歌を歌うことが大きな目標だったので、それを達成できてうれしい」と顔をほころばせる。「静高は打線が強いので、打ってくれる先輩たちに守られて、多少打たれても粘り強く投げようと思っていた」と先輩を立てて控えめに話したが、打っても8番打者ながらチームで唯一の3安打。下級生ながら投打で結果を出した。

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2015年3月22日のニュース