大谷 開幕間に合った!栗山監督ホッ「赤ちゃんじゃないんだから」

[ 2015年3月22日 05:55 ]

<巨・日>力投する日ハム先発の大谷

オープン戦 日本ハム5-1巨人

(3月21日 東京D)
 間に合った。日本ハム・大谷翔平投手(20)が21日、巨人戦に先発。過去2試合のオープン戦では計8回で10安打10四球9失点と苦しんでいたが、今季最速となる157キロを計測するなど3回1安打無失点。27日の楽天戦(札幌ドーム)で務める自身初の開幕投手に向け、結果を残した。また、同戦後には東京ドームで開催された東日本大震災の復興イベント「ハイチュウプレゼンツ トモダチチャリティベースボール」に参加。ヤンキースで活躍した松井秀喜氏(40)とデレク・ジーター氏(40)とともに、被災地の小中学生と交流した。

 最後の最後に、復調の兆しを見せて開幕前の最終登板を終えた。降板後、大谷は安どの息を漏らした。

 「凄く良かったわけではないけど、悪い中でも0点に抑えられた。きょうはストレートを多めにいこうかなと思った。自分の中では80%のところまでの手応えはないが、この前よりもだいぶ進歩したと思う」

 最大の武器である直球で押した。全38球のうち21球が150キロ台で、今季最速となる157キロを計測。3日の巨人戦(札幌ドーム)は6四球、11日のDeNA戦(鎌ケ谷)も4四球と制球に苦しんできたが、この日はストライクゾーンで攻撃的に勝負して無四球。特に右打者の内角を厳しく突けたことを収穫とした。巨人打線から2球しか空振りが奪えず、奪三振0で終わったことにも「真っすぐしか狙ってきてない中で、ファウルが取れた」と前向きに捉えた。

 厚沢投手コーチは「160キロと100キロの車の運転は違う。球が速い投手は崩れると難しい」と表現する。11日のDeNA戦で4回5失点と2試合連続で打ち込まれた翌12日。厚沢、黒木両投手コーチと3者会談を持った。フォームの修正点や調整方法について意見交換し、昨季フォームと比較すると今季はセットポジションに入ったときから前傾姿勢が深くなっていることを確認した。

 大谷は本格派の上手投げだが、前傾して構えれば、体の軸は斜めになりやすく、無意識に体が横ぶりになる。体の軸がぶれれば制球は乱れる。厚沢投手コーチは「翔平の場合は頭の位置に悪い症状が出る。前かがみの重心になる」と指摘し、大谷は「少ない時間の中で、重心とかをポイントにした」とこの日はマウンドで真っすぐに立つことを心掛けた。

 当初は18日の広島戦(札幌ドーム)に先発予定だったが、調整期間を増やすために20日の巨人戦(東京ドーム)に登板予定を変更。さらに38度を超える発熱で登板日がさらに1日遅れたが、練習では助走をつけての遠投を繰り返した。大谷は「ためができるようになるし、マウンドから(体を)平行に投げる感覚をつかめる」と体重移動の微調整に必死だった。

 開幕まであと6日。“らしさ”を取り戻した20歳エースに、栗山監督も「赤ちゃんじゃないんだから。あまり余計な心配を掛けないように…」と胸をなで下ろした。あとは開幕戦という特別なマウンドが、大谷のモチベーションをさらに上げてくれるだろう。「自分のやりたいことができなくても、チームが勝てればいい」。表情は吹っ切れていた。

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