大阪桐蔭の小兵“大エース” ダル以来!夏春連続完封

[ 2015年3月22日 05:30 ]

<東海大菅生・大阪桐蔭>4安打完封勝利を飾った大阪桐蔭・田中

第87回センバツ高校野球第1日・1回戦 大阪桐蔭8―0東海大菅生

(3月21日 甲子園)
 開幕して1回戦3試合が行われ、常連校が記録ずくめの勝利を挙げた。史上5校目の夏春連覇に挑む大阪桐蔭は東海大菅生(東京)の勝俣翔貴投手(3年)を早々と攻略し、8―0で完勝。4安打無失点の田中誠也投手(3年)は03、04年の東北・ダルビッシュ有(現レンジャーズ)以来の夏、春連続完封を達成した。

 変幻自在。快調なペースでスコアボードに0を並べた。1メートル70、63キロの左腕・田中は直球でテンポよく追い込むと、鋭い変化球で凡打の山を築いた。7回には昨秋習得したフォークで2者連続の空振り三振に斬るなど9回を4安打6奪三振無失点。全ての回で先頭打者を打ち取り、三塁を踏ませなかった。相手の主軸、勝俣には2安打され、自己採点は「70点」と辛口だったが、「昨夏は先輩たちに引っ張ってもらいましたが、今回は自分が1番をつけていますから」と自信満々に胸を張った。

 昨夏3回戦の八頭(鳥取)戦に続く完封劇だ。チームでは、91年に無安打無得点試合を達成した和田友貴彦以来。2年夏と3年春の完封はダルビッシュ(03年夏、04年春)以来の快挙だ。甲子園2完封も、先輩の藤浪(阪神)に肩を並べた。直球の最速は130キロ台中盤だが、「藤浪さんのように150キロも出ないし、力でねじ伏せることもできない。野手に助けられた」と仲間に感謝した。

 誕生時は2500グラム。母の幸恵さん(45)は「藤浪君とあまりに違いすぎますし、強豪校で通用するのか最初は不安でした」と明かす。田中自身も入学時に「1番を背負うイメージは持てなかった」というが、制球力とスライダーやカーブなど多彩な変化球で不動のエースに成長。この日の勝利で歴代単独10位の甲子園通算43勝目を挙げた西谷浩一監督も「田中に尽きる」と称えた。

 2回戦では対戦を熱望していた八戸学院光星と対戦する。12年春夏決勝で大優勝旗を争った因縁の相手。今年のチームは大黒柱は不在だが、二塁手の中崎、遊撃手の足立、右翼手の加角ら生駒ボーイズ時代からの仲間が控える。「今に満足していたら、全国制覇はできない」と田中は気を引き締める。聖地では20イニング連続無失点中。藤浪超えの瞬間がぐっと近づいた。

 ≪ダル以来11年ぶり≫大阪桐蔭の田中は、昨夏の3回戦八頭(鳥取)戦でも完封。2季連続完封は、12年春→夏で浦和学院・佐藤と光星学院・城間が記録して以来だが、学年が上がる夏→春では03、04年の東北・ダルビッシュ以来11年ぶり。

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