菅野 MVP級11勝!コイキラー今季3勝、投手3冠見えた

[ 2014年9月17日 05:30 ]

<広・巨>出迎えの列に並んだ菅野の後ろから原監督がひざ蹴り

セ・リーグ 巨人7-1広島

(9月16日 マツダ)
 巨人の菅野智之投手(24)が16日、広島戦で先発し、7回2/3を5安打1失点と好投。今季11勝目をマークした。デビューから2年連続で11勝以上をマークしたのは、球団では堀内恒夫(66、67年)以来、47年ぶり。広島戦は通算で7勝1敗と「コイキラー」ぶりを発揮した。6回に村田修一内野手(33)の2点中前打で勝ち越した巨人は7―1で大勝。優勝へのマジックを10に減らした。

 ナインを出迎える列に並んだ菅野の尻に、原監督の左膝が入った。8回を投げ切れよ――。そんな意味を込めた指揮官からのカツだったのだろうか。その思いは右腕も同じだった。

 「嫌な印象を相手に与えることを意識して投げた。できれば8回を投げ切りたかった」

 勝負どころで力を発揮した。3点リードの7回1死一、三塁。エルドレッドを2球で追い込んだ。3球目は「高めのつり球と思ったけど内角球のサイン。信じて投げました」。147キロ直球を内角に決め、空振り三振を奪った。続く田中も遊ゴロ。勝敗は決した。

 今後の布石となる登板だった。8回途中、全114球で降板するまでフォークを8球しか投げなかった。スライダーと並び空振りを奪える球種を封印。それでも快投した。初回に先制打を許したロサリオにも、2打席目以降は執拗(しつよう)に内角を突いて2打席連続の見逃し三振。巨人戦に強い相手の主軸を抑えるすべも学んだ。「この試合だけでなく先を見て投げていきたい」という思惑通りだった。

 右手中指の腱の炎症から実戦復帰し、直球の握りが変わった。これまでは、人さし指と中指を平行に並べてくっつけ「一点に力を集中させたほうが球にも伝わりやすい」と握ってきた。それが2本の指に約1センチほどの間隔が開いた。力を分散させて負傷した箇所への負担を避ける効果があるが「意識してやってはいない。自然とそうなっていると思う」。再発を避けるプロとしての自覚がそうさせる。この日は中5日で復帰後最速150キロをマークするなど球威も十分だった。

 故障のため8月はほぼ戦列を離れたが、復帰初戦となった10日の阪神戦(甲子園)に続き、広島相手にも白星を挙げた。広島には今季5試合に登板して無傷の3勝で、通算では7勝1敗。東海大時代にしのぎを削った野村(当時明大)にも投げ勝った。シーズン規定投球回もクリア。リーグトップを保持した防御率に加え、勝利数、勝率の投手3冠も視野に入った。

 広島を再び5ゲーム差に突き放し、マジックは10。V3へカウントダウンに入った。「早く優勝を決めてとファンの方も思っていると思います」と締めた右腕が、その原動力だ。

 ▼巨人・原監督(菅野について)安定感があった。落ち着いて自分の投球ができた。いろんなボールでカウントも取れたし、勝負もできていた。

 ≪堀内以来球団47年ぶり≫菅野(巨)が7回2/3を1失点で今季11勝目。昨年菅野は新人で13勝を挙げたが、巨人で新人から2年連続11勝以上は堀内が66年16勝、67年12勝とマークして以来47年ぶり7人目だ。また広島戦は通算7勝1敗とキラーぶりを発揮している。

 ≪球団56年ぶり2年目MVPなるか≫菅野は防御率がリーグ1位で、勝率2位、勝利3位タイと上位を占め、MVPの候補に浮上。過去、巨人で新人のMVPはおらず、2年目は1リーグ時代の37年春に沢村、2リーグ制後では58年藤田。菅野に56年ぶり3人目の最速タイトルの期待がかかる。

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