楽天・松井裕「最高です!」本拠1勝 星野監督は苦言「病気が治ってない」

[ 2014年9月17日 05:30 ]

<楽・ロ>3勝目を挙げた松井裕はファンとジャンプしてハイタッチ

パ・リーグ 楽天6-4ロッテ

(9月16日 コボスタ宮城)
 プロで初めてのお立ち台。感想を問われた楽天・松井裕は「最高です!」と声を張り上げた。本拠地のコボスタ宮城で初勝利となる3勝目。最後は「自分もチームも、ここから全部勝つつもりで頑張ります」と表情を引き締めた。

 心の底から喜べない理由があった。6回までに119球を投じ、5安打3失点。2回は3四球を与えるなどして一気に3点を失った。過去4試合は白星なく2敗。計25回で17失点、13四死球を与えるなどふがいない内容だった。この日もセットポジションで投げ急ぐことで体重移動ができず、直球も変化球も高く浮いた。内野手からは「とにかく粘れ」と声を掛けられ、粘った末の白星。「アドバイスをもらったり、声を掛けてもらった皆さんのおかげです」と頭を下げた。

 それでも大きく崩れることなく、3回以降は1四球で切り抜け、打線の援護を引き出した。最下位に低迷するチームにおいて将来性のあるドラフト1位の松井裕は希望の光。だからこそ星野監督は「病気が治ってない。いいものを持っているだけに腹が立ってしようがない。問題はメンタルだよ」とあえて厳しい言葉で奮起を促した。

 本拠地5度目の先発でつかんだ白星。お立ち台後は球場のファンとハイタッチで喜びを分かち合った。「みんなが“おめでとう”と言ってくれた。また勝ちたいと思いました」。未来には無限の可能性が広がっている。

 ▼楽天・佐藤投手コーチ(松井裕について)自分のフォームで投げられれば3回以降のようにゼロに抑えられる。気が抜けるとリリースポイントがばらつく。

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