阪神 和田監督続投の条件はコーチ陣刷新!ヘッドも2軍監督も

[ 2014年9月17日 05:30 ]

<ヤ・神>ファンの罵声を浴びながら通路に消える和田監督

セ・リーグ 阪神3-5ヤクルト

(9月16日 神宮)
 阪神は和田豊監督(52)が続投した場合の条件として、ヘッドコーチ、2軍監督などのコーチ陣の要職刷新を検討していることが16日、分かった。この日、南信男球団社長(59)は改めて続投が球団の基本方針であることを明言。17日に都内で行われる拡大編成会議では、監督人事も議題に上ると見られる。この日、チームは神宮でのヤクルト戦に3―5と惜敗。2位・広島も巨人に敗れたが、2・5差を詰めることはできなかった。

 阪神が「続投の条件」を話し合う。来季も和田監督に指揮を委ねることになった場合、ヘッドコーチ、2軍監督などコーチ陣の要職を見直す方針であることが分かった。

 17日に都内で行われる拡大編成会議を前に、南球団社長が上京。3年契約の最終年を迎えている和田監督の去就について、続投が球団内の基本方針であることを改めて明かした。

 「僕は同じ。ずっと(続投と)言っているやろ。変わっていない。まだ試合をやっている。3位から日本シリーズに行ける可能性もあるんやから。とりあえず勝ってくれということ」

 8月27日に南球団社長が「続投は基本方針」と明言。ただ、それ以降、チームは5日の中日戦から6連敗を喫するなど、9月戦線は昨年同様に苦戦が続く。その現状を受け、同社長も続投ラインについては「人それぞれとらえ方が違う。(今後は)CSが終わってから」と慎重な姿勢を崩さなかった。

 そこで、検討課題として挙げられるのが、和田監督を支えるスタッフ陣の見直しだ。ある球団幹部はヘッドコーチ、2軍監督などの見直しについて「それは、可能性としてある。監督を続投させるなら、何かを変えないと。そうでなければ、今年と同じになってしまうから」と言及。和田監督を続投させた場合の条件の一つであることは否定しなかった。

 この日は中村勝広ゼネラルマネジャー(GM=65)も東京入り。和田監督は同会議に参加しないが、高野栄一常務・球団本部長(51)もまじえ、意見交換を行う。監督人事に関する議題以外にも、1カ月後に迫ったドラフト会議の1位候補選手の近況、国内フリーエージェント(FA)の動向、チーム内の整理対象選手など多岐にわたる議題を、話し合うものと見られる。

 チームは今月初の3連勝を狙ったが、先発の岩田が6回4失点と踏ん張れず逆転負け。2点を追う9回には西岡、新井、関本という代打攻勢を送る執念を見せたが、それも実らなかった。2位・広島が敗れていたが、ゲーム差は2・5のまま。当面の目標である甲子園でのCS開催へ向け、厳しい戦いが続く。

 現状の続投方針を伝え聞いた和田監督は「一戦一戦という気持ち。目の前の試合に集中する」と語るにとどめた。残り12試合。一戦必勝の精神で、タクトを振るうことしか頭にない。

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