田辺監督代行 初勝利 2軍で育てた栗山&おかわりソロって一発

[ 2014年6月8日 05:30 ]

<巨・西>高橋から渡されたウイニングボールを手に、選手たちを出迎える田辺監督代行(中央)

交流戦 西武3-1巨人

(6月7日 東京D)
 西武の田辺徳雄監督代行(48)が7日の巨人戦で「監督初勝利」を飾った。伊原春樹監督(65)の休養により、指揮を執って2試合目。主将・栗山巧外野手(30)が3回に今季1号ソロを放つと、4番の中村剛也内野手(30)も先制打と9号ソロで2打点を挙げた。田辺監督代行が2軍打撃コーチに就任した02年に入団した教え子2人の活躍で、新生ライオンズが再スタートを切った。

 こんなにうれしい初勝利はない。12年前から手塩にかけた主将が届けてくれた。田辺監督代行はウイニングボールを握りしめ、ナインとハイタッチを交わした。

 「コーチ時代にない苦しさがあった。2軍時代にコーチと選手という立場で同期入団して…。試合中に思い出した」

 1―0の3回、栗山が右翼席へ今季1号。開幕から55試合目で待望の一発が飛び出した。田辺監督代行が2軍打撃コーチに就任した02年、栗山はドラフト4巡目で入団。イースタン・リーグの試合でヘルメットを叩きつけて悔しがる新人の姿を見て「こいつは一流になる」と確信したという。

 そこから始まった二人三脚の日々。試合前には田辺監督代行が打撃投手を務め、デーゲームの時は試合後も栗山から「コーチ、お願いします」と頼まれ、投げ込んだ。「栗山の練習に、俺が付いていった。目の色が違った」と当時を思い出す。

 栗山が安打すると、ジュースをおごるという約束までし「本塁打を打つくらいなら、3割を打て。逆方向打ちを徹底しろ」と教え込んだ。この日は、杉内のスライダーを引っ張っての本塁打。栗山は「逆方向打ちを教わってきたんですけどね…。3番打者なので、勝負どころで大きいのが打てないと」とはにかんだ。

 先制打とダメ押しの9号ソロを放った中村も、同じ02年に入団。当時から「天才肌だった」と認める主砲が試合を決めた。左打ちの栗山と右打ちの中村に、交互にティー打撃のボールを上げたこともある。2軍コーチ時代に1軍へ送り出した2人が、初勝利をプレゼントしてくれた。

 それでもチームは借金13で最下位。栗山は「昔を思い出して感慨深いものがあったが、そんなことは言っていられない」と気を引き締め直した。田辺監督代行も「まだまだゲームは続く。ホッとしていられない」と言った。チームは全員同じ方向を向いている。

 ▼西武・中村(田辺監督代行とは)ずっと一緒にやってきた。いいところで打てました。ただ勝ちたかった。

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