横浜隼人 牙むく66発コンビ 初戦いきなりVS横浜商大高

[ 2014年6月8日 05:30 ]

横浜隼人の合計66発コンビ、手塚主将(左)と宗

第96回全国高校野球選手権神奈川大会

 第96回全国高校野球選手権(8月9日から15日間、甲子園)の地方大会は7日、全国のトップを切って神奈川大会の組み合わせ抽選が行われた。7月12日に開幕し、190校の頂点を目指す。高校通算43本塁打の手塚渓登主将と同23本塁打の宗(むね)佑磨内野手(ともに3年)を擁する横浜隼人は1回戦で横浜商大高と激突。09年以来の甲子園出場へ「ハマトラ66発コンビ」が引っ張る。

 阪神そっくりのユニホームから「ハマトラ」の愛称でおなじみの横浜隼人。初戦の相手が横浜商大高に決まると、手塚主将は「当たる予感がしていた。打ち勝ちたい」と抱負を語った。1回戦屈指の好カードで、両校は毎年、3年生の引退試合を行う深い縁もある。宗も「このユニホームで甲子園に帰る」と5年ぶりの甲子園へ気合十分だ。

 伝統の強力打線をけん引するのが、宗と手塚だ。1、3番を務める宗は右膝痛から4日に復帰したばかり。ギニア人の父、日本人の母を持ち「筋肉が日本人より強いらしく、骨の成長が追いついていなかった」と振り返る。「昔は肌の色をバカにされて嫌だったこともあったけど、今は誇りに思う」と負けん気は強い。天性のバネに加え、高校通算23発の長打力、50メートル5秒8の俊足はプロも高く評価している。

 4番に座る手塚は1メートル86、90キロと恵まれた体格から通算43発。練習試合では推定140メートル弾を放ったこともある。154人の大所帯を率いる主将でもあり「同期は凄く仲が良い。みんなで甲子園に行きたい」と意気込む。水谷哲也監督も「昨年の経験者がしっかり引っ張ってほしい」と2人に期待を寄せる。「激戦の神奈川」を制するには、2人の力が不可欠だ。

 ◆宗 佑磨(むね・ゆうま)1996年(平8)6月7日、東京都生まれの18歳。小3からお茶の水スリーアローズで野球を始める。鎌倉市立玉縄中では軟式野球部に所属。1年秋からベンチ入り。1メートル81、75キロ。右投げ左打ち。

 ◆手塚 渓登(てづか・けいと)1996年(平8)9月30日、神奈川県生まれの17歳。小2から綾南少年野球チームで野球を始める。綾瀬シニアで関東大会4強進出。高校では1年秋からベンチ入り。1メートル86、90キロ。右投げ右打ち。

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