東明 人生初甲子園で先発初勝利「テレビで見るものだと思っていた」

[ 2014年6月8日 05:30 ]

<神・オ>最後を締めた平野佳(右)からウイニングボールを受け取り笑顔の東明

交流戦 オリックス4-1阪神

(6月7日 甲子園)
 ハイタッチを終えると、オリックスの東明はウイニングボールを尻ポケットにしまった。

 4月17日の日本ハム戦のプロ初勝利は、中継ぎでのもの。3度目の先発でようやく手に入れた記念球だが、表情は複雑だった。「無駄な四球が多いので減らしていかないと、長い回を投げられない。先発した試合は、最後までと思っている」。うれしさよりも課題を振り返った。

 ただ、実力の片りんは十分に見せた。初回2死から2四球でピンチを招くが、マートンを150キロ外角直球で見逃し三振。ここからエンジンが掛かった。得意のスライダーなど変化球で的を絞らせず、5回に緒方にソロ弾を許す以外は完ぺきに封じ、5回2安打1失点でお役御免。「欲を言えばきりがないが、十分に評価できる」と森脇監督も認める好投だった。

 プロ初先発となった5月21日の阪神戦では4回途中3失点で降板。しかも今回は、敵の本拠地である甲子園。重圧を受けても仕方ないが、「気にならなかった」と冷静だった。甲子園という夢舞台が、力を発揮させたのかもしれない。

 冨田高(岐阜)時代は、3年連続で夏は県大会初戦敗退。同年代の中田翔や由規は「プロ野球を見ているような感覚」というスター選手だった。甲子園には、前日練習で初めて足を踏み入れた。「甲子園はテレビで見るものだと思っていた。まさか、自分が投げる日が来るとは思わなかった」。7年前は無名だったが、ついに花開くときがやってきた。

 東明の好投で阪神に連勝し、首位を堅守。貯金を再び14に戻した。それよりも、大きかったのが先発投手の台頭だった。キャンプ中は先発投手不足と言われてきたが、吉田一や松葉と並び、若手が力をつけてきた。12球団最高の防御率を誇る投手王国は、さらに盤石になりそうだ。

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