マエケン 6年ぶりスプリット解禁!9人1安打斬り

[ 2014年2月25日 05:30 ]

シート打撃で、スプリットを投げ込む前田健

 新魔球だ!広島のエース・前田健太投手(25)が24日、沖縄2次キャンプでシート打撃に初登板。6年ぶりに解禁したスプリットで空振りを奪うなど主力9人を1安打に抑える圧巻の投球を見せた。最大の武器であるスライダーに、もう一つ勝負球が加われば、まさに鬼に金棒。将来的にメジャー挑戦の希望を表明している右腕はヤンキースに移籍した田中将大投手(25)の宝刀でセ界を牛耳る。

 今キャンプ初のシート打撃登板。走者一塁の想定で、前田健は33球を投じた。このうち実に10球がスプリットだった。「味方が相手なのでどういう変化をしているか聞ける」。意図は明確だ。勝負球として使えるのか。

 主力9人に対し、5人をスプリットで抑えてみせた。キラとエルドレッドは空振り三振。石原は引っ掛けさせて三ゴロ併殺に仕留めた。好打者・丸は泳がせて二ゴロに。ルーキー田中(JR東日本)はバットに当てただけの投ゴロ併殺に打ち取った。スプリットの最速は138キロを記録した。

 21日のフリー打撃登板の際は「抜けて右打者にぶつけるのが怖い」と話していたが、3日間で驚くほど精度を上げた。安打は、甘い直球を堂林に中前へ運ばれた1本だけ。「(新人の)大瀬良に“1本までなら許します”と言われていたので良かった」と冗舌だった。

 前田健の代名詞は鋭く曲がるスライダー。しかし、今季はスプリットも「勝負球にしたい」と話す。入団1、2年目の頃は投げていたが「自信のあるボールではなかったし、スライダーも覚えたので」と08年を最後に封印していた。スプリットといえば、同い年のヤンキース・田中の最大の武器だが、その影響を問う声には「余っている球がこれしかないから」と否定する。あくまでも高みを目指してのトライだ。

 視察した中日の前田新悟スコアラーは「嫌な球種が増えた。内野ゴロも外野フライも許されない場面で、スライダーだとバットに当てられるけど、これなら空振りが取れる」と警戒。しかし、本人は未完成を強調する。

 「まだ100点じゃない。140キロ台に乗せたい。左打者の外に逃げる分はいいけど、できれば真っすぐ落としたい」

 空振りはもちろん、ゴロを打たせることもできるスプリット。横と縦の勝負球を手にしたエースの存在が頼もしい。

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