初の単独インタビュー!楽天ユーキリス「日本の全てを受け入れる」

[ 2014年2月25日 08:00 ]

ファンにメッセージを送るユーキリス

 メジャー通算150本塁打の実績を誇る楽天のケビン・ユーキリス内野手(34)が、初めて単独インタビューに応じた。09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では米国代表の4番も務めた超大物助っ人。約2週間が経過した異国での初めてのキャンプで感じたことや、日本文化への興味などを聞いた。

 ――あらためて楽天の一員になった心境は。

 「昨年の日本一球団だし、とても興奮している。もう一度、優勝を仙台にもたらしたいと思う」

 ――来日してからここまでを振り返ってみて。

 「2月7日に来日して最初は時差ボケの解消や日本での生活リズムに慣れることに費やしたし、練習も見よう見まねでついていった。今では生活にも慣れた。でもコンディションはまだまだ。上げていきたい」

 ――23日は巨人とのオープン戦(沖縄セルラー)に実戦初出場した。

 「2打席(四球と遊ゴロ)だったけど、試合を楽しむことはできた。これを積み重ねて開幕を迎えたい」

 ――若手に積極的にアドバイスもしている。

 「若手を育てればチームの勝利につながる。結果を残すことが最優先だけど、知っていることを若手に伝えることも役割だと自覚している」

 ――日本で成功するための秘けつは?

 「今、自分はメジャーでやってきた練習方法から抜け出し、まずはフラットな状態で日本の野球に適応していこうと思っている。日本とメジャーはともに伝統があり、それぞれ変わらない部分がある。日本のその部分をしっかり受け入れ、適応する作業が大事。例えばアップでみんなで声を出してランニングすることは、チームの一体感を生む。素晴らしい練習だと思う」

 ――メッツの松坂とは07年にレッドソックスで世界一、12年にはレンジャーズのダルビッシュから本塁打も放つなど日本人投手の実力も分かっている。

 「松坂は凄く真面目に一生懸命に練習する選手だった。今回、日本に来てもそれを感じる。みんな長い時間、野球に没頭している。だからうまくなってメジャーに挑戦する選手も出てくる。ダルビッシュは、真ん中の直球をたまたま打てただけ」

 ――日本人投手の特徴や持っている印象は?

 「松坂、ダルビッシュは凄い直球を投げていた。一方で上原(レッドソックス)にはフォークがある。日本人投手は何か一つ秀でた球を持っているイメージ。本当にいい投手が多いと思う」

 ――あらためて日本球界を選択した理由を。

 「とにかく家族と一緒にいる時間をつくりたかった。1年間、なるべく家族と過ごしながら野球をする。ここ数年間、トレードや妻の出産があったり、人生においてさまざまなことがあったのに、その瞬間に家族と一緒にいることが少なかった。だから日本を選んだ。長男はまだ1歳だけど、7歳の長女は異国の地でいい経験ができると思う。インターナショナルスクールに通わせるつもり。妻も昔から異国での生活を望んでいた。家族全員にとっていい人生経験になると思う」

 ――家族の来日はいつ?

 「3月の上旬。今年は遠征で各地に行くので家族と観光名所に行ってみたい。自分はメジャーと日本の球場の違いを見ることも楽しみ。文化、食べ物、習慣、全てを家族全員で受け入れるつもり。仙台の牛タンも楽しみ。有名な店に行きたい」

 ――チームメートのジョーンズ(メジャー通算434本塁打で来日2年目)の存在は心強いか?

 「彼には日本行きを決断する前から電話やメールで相談し、事細かに教えてくれた。彼の存在が今回の決断のひとつの要素なのは間違いない」

 ――メジャーでの実績がある選手が来日するとプロ野球も盛り上がる。

 「自分は人生において何を成し遂げたいか、そのためには何が必要なのかを考え、異文化に飛び込む、それを受け入れる覚悟を決めた。ジョーンズもそうだと思う。野球だけでなく、人生も豊かにするために一番いい選択をしたと思っている」

 ――楽天は東日本大震災の被災地とともに完全復興に向け歩んでいる。

 「地震があった2011年3月11日はキャンプ中だった。そこから当時の同僚だった松坂が中心となり募金活動を行った。まだ自分は仙台に足を運んでもいないので具体的に何をすればいいかは分からないが、地元の方々と触れ合ってみて分かることや感じることもある。思い入れや、気持ちが入ってこそ支援活動につながる。妻にも相談して何がベストかを考えたい」

 ――最後に色紙に書いた座右の銘について。

 「“自分のできる限りのプレーをする。なぜなら自分の最後の試合がいつになるか分からない”。これはプロの前から自然に自分に言い聞かせていた言葉。日本でも、この言葉を胸に頑張りたい」

 ◆ケビン・ユーキリス 1979年3月15日、米国オハイオ州生まれの34歳。01年ドラフト8巡目でレッドソックスに入団し、04年にメジャー昇格。07年にワールドシリーズ優勝に貢献し、ゴールドグラブ賞を獲得。08年はリーグ最優秀打者に贈られるハンク・アーロン賞を受賞。12年途中にトレードでホワイトソックス移籍、同年まで7年連続2桁本塁打。13年はヤンキースでプレーした。09年WBC米国代表。1メートル85、100キロ。右投げ右打ち。年俸3億円。

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