ノリ もう岩鬼じゃない 王超え16本目サヨナラ打「感覚が変わった」

[ 2013年7月1日 06:00 ]

<D・中>9回2死三塁、中村はサヨナラとなる適時打を打ちベンチへ歓喜のポーズ

セ・リーグ DeNA3-2中日

(6月30日 横浜)
 「世界の王」を追い抜いた。同点の9回2死一、三塁でサヨナラ中前適時打。歴代3位の通算16本目のサヨナラ安打に、DeNA・中村は「本塁打を捨ててストライクゾーンに来たら打とうと思った。(三浦)大輔も頑張っていたし、スタジアムで勝てていなかったので意地で打った」と声を張り上げた。

 投のヒーローが三浦ならば、打のヒーローは近鉄、オリックス、中日、楽天、そしてDeNAと国内5球団を渡り歩いた39歳11カ月のスラッガーだ。

 2回の先制アーチは史上18人目の400号だった。記念の一撃は、中日時代の先輩・山本昌から打った。「昌さんとの勝負は毎回楽しみにしているし、すべて本塁打を狙って打席に入っている。2000安打がかかった対戦では打てなかったし、ホッとした」。3試合無安打に終わった前夜は好調時の打撃フォームを映像でチェックした。この日は普段より1時間早く球場で打ち込み、「受け身になっていたが、今日は向かっていけた」と最高の結果を残した。

 中村は新しい境地に足を踏み入れている。5月5日の中日戦(ナゴヤドーム)で史上43人目の2000安打を達成。「あの安打で感覚が変わった。それまではドカベンの岩鬼みたいに全部の球を本塁打にしようと思ったけど、今は違う。打てる球だけをフルスイングする」。過去20年間で打率3割は01年の1度だけだが今季は同・314。「落合さん(前中日監督)が“101メートルでも150メートルでも同じ本塁打だよ”と言われた意味が今は分かる」と言う。

 「次は長嶋さんの(444)本塁打を目指したい。その前に(3位に入って)CSに行かないと」。3位・中日とは1ゲーム差。同学年の三浦を援護した中村の目は勝負師に戻っていた。

 ≪年長3位≫中村(D)が30日の中日12回戦(横浜)で2回山本昌から今季10号を放ち、通算400本塁打を達成した。プロ野球18人目。初本塁打は近鉄時代の92年6月18日の日本ハム戦で河野から。39歳11カ月での400号は山崎(楽=現中日)の42歳9カ月、金本(神)の40歳1カ月に次ぐ年長3位。通算2195試合での達成は、衣笠(広)の2129試合を上回り最も遅い記録となった。

 ≪単独3位浮上、トップ清原に4差≫中村が通算16本目のサヨナラ安打。通算サヨナラ安打の上位は(所属は最終)
20 清原 和博(オ)
19 野村 克也(西)
16 中村 紀洋(D)
15 王  貞治(巨)
14 広瀬 叔功(南)
14 長嶋 茂雄(巨)
 中村は王を抜いて単独3位となった。

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