巨人“史上最年長1番”谷「開幕」2安打 17年目初の2軍スタート経験

[ 2013年7月1日 06:00 ]

<ヤ・巨>5回1死二塁、適時左前打の谷は一、二塁間に挟まれる

セ・リーグ 巨人2-0ヤクルト

(6月30日 静岡)
 長かった2軍生活の証だ。静岡の青空に、谷の日焼けした顔が似合っていた。ヒーローインタビューを淡々とこなした表情が一瞬、ほころんだのは、帰りのバスに乗り込む直前。40歳4カ月で務めた巨人史上の最年長1番は、深みのある笑顔を浮かべて振り返った。

 「そうなんだ。そういう気持ち(年齢を考えて)でやってはいないけれどね。たまたまそうなった。でも、よかったね」

 「1番・左翼」で今季初出場。前日出場選手登録されたばかりで、いきなり存在感を発揮した。3回に今季初安打となる右前打。5回は1点を先制し、なおも1死二塁から左前適時打。「1本出て気持ち的に楽になった。打てる球をしっかり打つことだけ考えていた。いい感じでバットが出た」。高めに浮いたスライダーを見逃さない。谷らしい初球打ちだった。

 17年目で初めて開幕を2軍で迎えた。春季キャンプも2軍スタート。若手との競争も厳しくなるが「1軍に上がることしか考えていなかった。自分のことをしっかりやるだけだった」。若手育成が中心の2軍で、ベテランの出場機会はDHが多くなる。そんな状況を受け入れ、谷は実戦感覚を鈍らせないように打撃練習中は外野で球拾いを繰り返した。生きた打球を捕球するためだった。

 「自分の立ち位置が分かっている」と岡崎2軍監督。首脳陣もここまで2、3度と谷の1軍昇格を検討したが、そのたびに腰痛を悪化させた。それでも開幕から3カ月を要したが、いきなり勝負の最前線でチームをけん引した。

 この日は左腕・石川に対し7人の右打者が並んだ。2点を奪った5回は長野、寺内、谷、中井で4安打。原監督も「脇役と言ったら失礼かもしれないけど、いいところで打ってくれた。(谷の1番は)この時期だから可能性というか、まだ追求していくということ」と新布陣の手応えをつかんだ。11年からの静岡での連敗も5でストップ。2日から首位攻防戦となる阪神とは2・5ゲーム差とした。「僕はきょうが開幕。期待に応えられるようにしたい」。2000本安打まで84本。谷の17年目が幕を開けた。

 ≪56年ぶり2人目≫40歳4カ月の谷(巨)が先発1番で今季初出場。巨人で40歳代の打者の先発1番は、57年に南村侑広が40歳で4試合に出場して以来56年ぶり2人目。ただし南村が最後に1番で出場したのは同年6月15日の40歳1カ月。谷は球団最年長の1番打者となった。なお他球団では、昨年42歳の石井琢朗(広)が2試合で1番を務めた例がある。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2013年7月1日のニュース