栗山監督 目に狂いなし「本当にいいピッチャーだよね」

[ 2013年5月24日 06:00 ]

<日・ヤ>2回に2失点の大谷(手前)を鼓舞するように手を叩く日本ハム・栗山監督(中央)

交流戦 日本ハム3-3ヤクルト

(5月23日 札幌D)
 日本ハム・栗山監督が大谷と二人三脚で描く夢への第一歩。マウンド上で見せたパフォーマンスがその証明だった。

 「本当にいいピッチャーだよね、雰囲気あるし。見てくれた人は、何で2つやろうとしているのか、これで分かってくれたと思う」。5回2失点の内容以上に指揮官が評価したのはその面構え。「一番印象に残ったのは、顔がバッターボックスに立った時と全然違うこと。やっつけてやるという戦う表情だった。それができるかがこの世界の全てだから」と話した。

 栗山監督がスポーツキャスター時代からほれ込んだ逸材。昨秋ドラフトで米球界挑戦を打ち出していた大谷を強行指名した。投げれば160キロ。打てば高校通算56発の能力を最大限に生かす方法として「誰も歩んだことのない道を歩いてほしい」と二刀流で育てる方針を示し、岩手まで自ら3度も足を運んで口説き落とした。「どちらかに絞らなければつぶれてしまう」という周囲の声にも「可能性があるのに挑戦しないほうがおかしい」としてキャンプから二刀流の調整を指示。そして「能力の高い投手なので1軍で投げさせた方が歩みが速い」と、この日の初登板を決断した。

 今回は14日の中日戦(ナゴヤドーム)に野手として出場したのを最後に6試合に欠場、初先発のマウンドに備えた。「理想は1週間で1試合に投げて(野手として)5試合に出ること」と話すが、しばらく登板前後は野手としての出場は見送る方針だ。栗山監督は試合後「課題は1軍にありそう」として、今後も大谷を1軍で登板させることを示唆。現状では次戦は中7日で31日の中日戦(札幌ドーム)が有力視される。

 「二刀流というよりバッターとピッチャー、2人の大谷がいる、というつもりでやっているから」と栗山監督。登板間に何試合、野手として出場できるのか。究極の挑戦はここから始まる。

 ▼日本ハム・黒木投手コーチ 初登板にしては十分。初回のピンチでギアを入れた時の表情は、いい投手の資質を持っている。まだ課題はいっぱいあるが、1軍で投げる凄みはイメージできた。

 ▼日本ハム・鶴岡(大谷について)直球とスライダーは通用すると思った。直球が速いのが一番。次はチームに勝ちを付けてほしい。

 ▼日本ハム・稲葉(大谷について)負けなかったのが持っていると思う。

 ▼ヤクルト・小川監督 ここというときに一本が出なかった。常時150キロが出る投手はそうはいない。

 ▼ヤクルト・バレンティン(大谷の前に2三振)素晴らしい直球を持っていた。変化しない本当に真っすぐな球だった。

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