ダル266日ぶり札幌ドーム訪問 古巣ハムに“直ゲキ”

[ 2012年10月17日 06:00 ]

 日本シリーズの出場権を懸けたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)が17日に開幕する。パ・リーグはリーグ覇者の日本ハムと3位のソフトバンクが対戦。レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が16日に266日ぶりに札幌ドームを電撃訪問し、中田翔内野手(23)ら古巣の日本ハムナインを激励した。また、セ・リーグはリーグ覇者の巨人が2位の中日と激突する。 

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 かつての女房役はとぼけた。日本ハムの全体練習終了後。ダルビッシュについて鶴岡は「えっ、来てたんですか?」。今回の訪問が完全プライベートで、ダルビッシュは秘密にしたかったからだ。それでも最後は「何できょう来るんですかね。邪魔しないでほしいですよ」と憎まれ口。その顔はうれしそうだった。

 1月24日、ファン1万811人の前で行った「お別れ会見」から266日。メジャー1年目を終え、12日に米国から帰国した元エースが札幌ドームに戻ってきた。午前中に羽田空港を出発。新千歳空港に到着後、タクシーで直行した。

 チームはこの日午後から練習。ダルビッシュはグラウンドに姿を現さなかったが約3時間半、札幌ドームのロッカールームで元同僚たちと談笑し、弟分の4番・中田にも「しっかりやれ!」とゲキを飛ばした。ダルビッシュの穴を埋める14勝を挙げた先発の左腕・吉川も「あいさつしました」と笑顔だった。

 今季途中に加入し初対面のモルケンからサインをねだられ、1年前と同じように5歳先輩の鶴岡をいじり倒した。06年以来6年ぶりの日本一を目指す仲間たちを少しでも勇気づけたい。それでも混乱を予想して試合当日の訪問を選ばないところがダルビッシュらしい。

 プロ初勝利、日本ラスト登板――。ここには思い出が詰まっている。ウエート室やシャワー室は、右腕の要望で拡張、改善。将来的には「(日本球界に)帰ってくるとしたら第1候補」と古巣への愛着は人一倍だ。今季途中からウェブ(網)部分に北海道の地形が刺しゅうされたグラブを手にマウンドに上がったほど、「ハム愛」は強い。

 「お別れ会見」では「世界中の誰もが“No・1はダルビッシュだ”と言ってもらえるようになりたい」と宣言し、1年目の日本人大リーガーとして最多の16勝を挙げ、その一歩をしるした。今回の電撃激励は日本一への後押しとともに、チームへの恩返しでもあった。

 ▽ダルビッシュの日本ハム退団会見 レンジャーズ移籍が決まった後の今年1月24日、札幌ドームのマウンド横に特設会見場を設け、ファン公開で実施。平日(火曜日)の夕方という時間帯にもかかわらず、1万811人ものファンが集まり、その模様はテレビでも生中継された。会見では「メジャーより日本の野球が下に見られるのが嫌。世界中の誰もがNo・1はダルビッシュだと言ってもらえるようになりたい」と宣言し、目を潤ませる場面もあった。

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