CS史上初の兄弟対決 陽耀勲「自分のスタイルで頑張る」

[ 2012年10月17日 06:00 ]

練習中に笑顔を見せるソフトバンク・陽耀勲

パ・リーグCSファイナルスS第1戦 ソフトバンク―日本ハム

(10月17日 札幌D)
 ソフトバンクの秋山監督が第1戦の先発に指名したのは、台湾人左腕の陽耀勲(ヤン・ヤオシュン)だ。第1球を投じる相手は、弟の陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)。CS史上初の兄弟対決を前に、兄はこみ上げる思いをあえて封印した。

 「(岱鋼は)意識しません。みんな一緒。日本ハム打線は粘り強いし、自分のスタイルで頑張る。長い回は考えず、1イニングずつですね」

 レギュラーシーズンでは3度対戦。初対決となった8月8日は、145キロの直球を中前に運ばれた。通算対戦成績は5打数2安打、打率・400。無関心を装うが、兄の面目を保つためにもCSでは負けられない。今季は8月に1軍に昇格すると、プロ初完封を含む2勝をマークし、後半戦はローテーションに定着した。CSは、10年にロッテとのファイナルS第4戦(ヤフードーム)で先発し3回1/3を2失点KOされたが「2年前は初めてで緊張した。今は大丈夫」と自信を見せる。

 普段は誰もが認める仲良し兄弟。登板前日で食事は控えたが、この日の練習後も「あとで会って話をします」と笑った。立ち上がりが課題の陽耀勲にとって、弟を抑えれば、勝利への道は開けてくる。

 ▽陽兄弟の呼称の違い 弟・岱鋼は日本の高校(福岡第一)を卒業、周囲からも日本語読みで「ヨウ」と呼ばれていたため、プロ入り後の登録名も「ヨウ」に。兄・耀勲は台湾文化大からソフトバンク入りしたため現地の発音通り「ヤン」と呼ばれている。

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2012年10月17日のニュース