摂津16勝目で最多勝当確「最優秀中継ぎ」経験者で初

[ 2012年9月18日 06:00 ]

<ソ・西>お立ち台でガッツポーズする摂津(左)と多村

パ・リーグ ソフトバンク2-1西武

(9月17日 ヤフーD)
 クールな男がほえた。2―1の7回2死三塁のピンチ。摂津は、力の限り投じた141キロの直球で斉藤から空振り三振を奪う。「もう気持ちだけです。気合を入れて投げました」と熱い思いをぶつけた。120球を投じ、7回1失点。ヤマ場を乗り越えたエースの16勝目で、チームの優勝の希望もつなげた。

 負けられない。序盤は珍しく力みがあった。しかし、摂津には即座に修正する能力があった。3回2死二塁から秋山に浴びた適時打も、高めに甘く入った球を狙われた。ただ、ここから立て直した。イニング間のベンチ前でのキャッチボールで、腕の角度、力の入れ具合など感覚を修正。4回以降は降板する7回までわずか1安打に抑え、「調子は良くなかったけど中盤から良くなった。うまく修正することができた」と振り返った。

 キャンプでは常に疲労したままブルペンに入る。状態の悪さを補う修正力を身につけるためだ。8月1日の楽天戦(秋田)から自身7連勝。勝てる理由は「引き出し」の多さだった。

 これで西武エースの岸に3試合連続で投げ勝ち、最多勝争いでも日本ハム・吉川に3勝差をつける独走状態。最多勝のタイトルはほぼ手中におさめ、09、10年に獲得した最優秀中継ぎ投手とのダブルタイトルはプロ野球初の快挙となる。沢村賞の獲得も夢ではなくなってきた右腕が、最後までパ・リーグを混戦にする。

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