黒田プレーオフ「開幕」浮上 後半戦の安定感抜群

[ 2012年9月18日 06:00 ]

<ヤンキース・レイズ>4失点も10奪三振で14勝目を挙げた黒田

ア・リーグ ヤンキース6-4レイズ

(9月16日 ニューヨーク)
 ヤンキースの黒田博樹投手(37)が16日(日本時間17日)、レイズ戦で6回を4安打4失点にまとめ、大リーグ5年目で自己最多となる14勝目を挙げた。さらにこの日で今季の投球回を201回2/3とし、2年連続の200イニング超え。後半戦は6勝3敗、防御率2・98と抜群の安定感を見せており、プレーオフの先発1番手を務める可能性も浮上した。

 辛口の地元ニューヨークメディアでさえ、もはや黒田への信頼感は揺るぎない。試合後のジョー・ジラルディ監督の会見。地元紙記者が最初にした質問は「(エースの)サバシアではなく、黒田をプレーオフ第1戦に投げさせる見込みは?」だった。同監督は「まだ3週間ある。火曜日(次の試合)の心配をさせてくれ」と苦笑いしたが、そんな質問が飛ぶほど安定感あふれる投球だった。

 普段は打たせて取る投球が持ち味だが、三振の山を築いた。2位のオリオールズと1ゲーム差で迎えた大事な一戦。「序盤から飛ばしていった」と2回まで6つのアウトをすべて三振で奪った。その後も6回に降板するまで毎回の10奪三振。自分で「気持ち悪かった」と振り返るほど三振を奪った。四球と不運な当たりの安打が重なり6回に3点を失ったが「内容より結果が大事。チームが勝てたのが一番」と話した。

 今季の変化球の割合は全投球数の50%に満たなかったが、この日はその割合を72%(101球中73球)にまで増やした。三振もすべて変化球。「(三振を取ることで)球数が増えているのも分かっていたけど、行けるところまで行こうと思った」。これまでのデータを逆手に取り、10月のプレーオフを見据えた投球で相手を翻ろう。引き出しの多さを見せつけた。

 大リーグ5年目で自己最多の14勝目。それでも「勝ち星より200イニングをクリアできた。そっちの方がチームに貢献できていると思う」と言い切る。シーズン162試合の長丁場を戦う大リーグでは長い回を投げることが先発投手に求められる。今季は契約に200イニングを達成すれば100万ドル(約7800万円)を受け取る付帯条項を盛り込み、自身を鼓舞し続けてきただけに「苦しい思いをして、コンディションを整えながら1年間投げてこられた」と充実感をにじませた。

 シーズンは残り16試合。ひたすらチームの勝利を追い求める先に、栄光のゴールがあると信じている。

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