韓国強さ見せた初回6点!李晋暎が満塁弾

[ 2009年3月7日 06:00 ]

<韓国・台湾>1回1死満塁、李晋映が右翼に満塁アーチを放つ

 【WBC 韓国9―0台湾】大勝に沸く中、お立ち台の李晋暎がファンに呼びかけた。「きょうで終わりじゃない。あしたはもっともっと重要な試合がある」。打倒日本に向ける韓国ナインの闘志を代弁した。

 2点先制した直後の初回1死満塁。内角直球を右中間席上段まで運んだ。金寅植監督は「初戦で緊張もあった」と言う。今大会にかける覚悟、北京五輪王者の重圧もにじんでいた。そんな重苦しさを解き放った満塁弾だった。
 「東京ドーム男」である。3年前の第1回WBC東京ラウンド・日本戦で西岡のライナーをダイビング美技。「国民的右翼手」と喝采を受けた。07、08年アジアシリーズでは2本塁打。日本でもなじみ深い。1日、合宿地ハワイから来日した際、「日本に来ると、自分のことを思い出してくれる人が多い。いい気分になるよ」と上機嫌で大会に臨んでいた。
 左ひじ痛明けの不安から「状態を見たいから6番に入れた」(金城漢ヘッドコーチ)という秋信守にも安打が出た。投打ともに上げ潮、日本戦に向け勢いのつく勝利だった。試合前、始球式で訪れた張本勲氏に「北京から戦力が落ちた」と不安を口にしていた慎重派の監督も試合後には言った。「ウチの選手は日本戦になると気持ちが強くなる。多少力は見劣りするが、選手の精神力を信じたい」。決戦前夜にして、韓国がまた強く見えた。

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2009年3月7日のニュース