一発食らっても味方援護…松坂意気に感じた

[ 2009年3月7日 22:54 ]

「野手に助けられながら」修正した先発・松坂大輔

 【日本14-2韓国】エースとして絶対に負けられない韓国戦。試合後の松坂は気負いはなかったと強がった。「でも必ず勝たなければいけない相手だったので力が入ったかも」

 いきなり3点をもらってのマウンドだった。だが立ち上がりは、スライダーが指にかかってワンバウンドになる。1回、2死三塁として4番の金泰均。内角球を左翼席後方の看板まで運ばれた。
 1点差とされて悪夢がよみがえる。2000年のシドニー五輪。韓国戦に2度先発しながら、いずれもチームの勝利に結び付けられなかった。
 それでも、気持ちをもう一度立て直すには十分な援護をもらった。2回、味方がイチローのバント安打など、勝利への執念を感じさせる攻撃で大量5点。期待に応えないわけにはいかなかった。
 2回以降は直球とカットボールを主体に抑え込む。4回にはメジャーリーガーの秋信守のバットを根元から折って三邪飛に仕留めた。4回2失点。自身の投球の評価に「全然、駄目でした」と答えた。「でも本当に勝てて良かった」。最低限の役割を果たし、最後には少しだけ笑顔を見せた。

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2009年3月7日のニュース