賢くなった出戻り右腕、合格投球

[ 2009年3月7日 15:10 ]

横浜戦に先発し、4回を無失点と好投した西武・ワズディン

 【西武7-1横浜】7年ぶりに日本球界に戻ってきた西武・ワズディンが横浜とのオープン戦に先発。4回を3安打無失点に抑え、先発ローテーション入りをアピールした。

 WBC日本代表の強化試合でも先発した右腕は毎回走者を許したが、安定した低めへの制球でゴロの山を築き、粘り強く後続を断った。「7年前よりも打者の弱みを突くなど賢くなった。希望は先発。優勝するために仕事をしたい」と語る、出戻り助っ人は連覇を狙う西武には心強い存在だ。
 生命線は低めへの制球。4回、得意のチェンジアップで石川を遊ゴロ併殺打に仕留め、WBC日本代表との強化試合に続き、無失点の快投でマウンドを降りた。
 「きょうはゴロも多かったし、感じは良かった」とワズディン。調子のバロメーターとなるゴロの数は失策を合わせると、4回で合計9個。最速140キロの直球に、チェンジアップやナックルといったタイミングを外す球を絶妙に織りまぜて打ち取る。36歳。巨人時代とはひと味違う、円熟味あふれるスタイルだ。
 渡辺監督は「うまさがある。先発の一人として考えている」とうなずいた。

続きを表示

2009年3月7日のニュース