G1周年記念競走展望

【徳山G1 徳山クラウン争奪戦】渡辺浩司 運気100点!今、一番“持ってる”男

[ 2016年10月8日 05:30 ]

渡辺浩司
Photo By スポニチ

 徳山では9~14日まで「G1徳山クラウン争奪戦 開設63周年記念競走」が行われる。初日、2日目とWドリーム戦が組まれ、地元の山口支部8人を含む52人が頂点を争う。そこで、開幕前に“先読み企画”を実施する。“周南の父”と呼ばれる市内在住の鑑定師・木本題三武(いさむ)運命学師範(58)に全出場選手の姓名判断とスポニチが過去に撮影した写真の“顔”を直視した直感での運気を100点満点で採点してもらった。満点のメンズは渡辺浩司(福岡=32)で95点は白井英治(山口=39)と井口佳典(三重=39)だった。足がいい、ではなく運のいい“ツキ男”に乗る手もありだ。

 選手の写真を伏せて「はい次、次」と木本運命学師範に見せ続ける、直感でのレーサー診断で52人の終盤にさしかかったとき、鑑定師がピクンと反応し“二度見”した。

 「渡辺浩司さん。おお…、これはいい。今年一番の強運でしょう。いい顔をしていますし猛烈に今年の運気がいい。どちらかと言えば温和な性格ですが今年に限ればかなりいいはずです。確かまだ満点の選手はいませんでしたよね。もう、このような選手は出てきそうにないので100点はこの方に付けましょう」。
 
 ボート知識の少ない木本氏がインスピレーションで満点運気を付けた“推しメン”は渡辺だった。実際に、16年の前半は特に大ブレーク。1月30日の戸田タイトル戦で準優勝すると、2月末の常滑一般戦から5月13日の若松一般戦までの全9節で優出し4優勝。9月終了時点で17優出7優勝と乗れており、16年前期の勝率でも03年11月のデビュー後、最高となる7・75をマーク。G1、SG戦線に定着しつつある93期の成長株となっている。
 
 さらには「後輩にとっては、いい先輩です」と写真と姓名だけで人間性も絶賛していた。徳山は過去5年間で4走し、1優出、15年2月の一般戦以来の登場となる。運気ではクラウンにもっとも近い男、渡辺。徳山が“パワースポット”となるか。枠不問で、乗る手もあり。要注目の存在だ。

 ◎白井英治 運気95点

 木本運命学師範はホワイトシャークの“眼光”に真っ先に食い付いた。
 「白井英治さん。いいですね~。目からバイタリティー、ガッツが伝わってきます。“よっしゃー”という気持ちになれる方ですね。渡辺浩司さんと同じ感じがします。山口県の方ですよね。運気は95点ですね」。
 8月のお盆タイトル戦の4走目、1月の62周年記念の2走目と、徳山ではFに散ってリズムこそ停滞気味だが、運気は現在、アゲアゲだ。地元水面の走り方も熟知しており、優勝候補としては揺るがない。F持ちだろうが、お構いなしにスリットで先手必勝戦を繰り広げてくれるはず。08年の55周年覇者は、2日目12R「すなっちドリーム」5号艇で登場する。眼光鋭い白井が、豪快ターンで地元G1タイトルにかぶりつく。

 ◎井口佳典も運気95点
 診断を開始し、三枚目に見せた写真の男に、木本氏は即座に反応した。
 
 「井口佳典さん。いいですね~。相当いい。すべての運勢がいいです。晩年もいいですよ。面食いで頭の回転がいい方。曲がったことが嫌い。ボートに乗っているときの表情が、明るい方だと思いますね。運気は…、95点は行きますかね~」。
 
 16年のG1戦では好リズムを刻んでいる。1月のからつ周年で準優勝、3月の戸田周年で優勝、4月の地元津周年で準優勝、7月の住之江周年では優勝と安定感がある。14年・61周年のクラウン覇者でもあるだけに、運気の高得点は楽しみだ。2日目12Rの「すなっちドリーム」2枠で登場する。同じく運気95点をマークした、地元の白井英治とのSG覇者同士の“高得点”対決は見ものだ。

 ◎総展望

 V候補一番手は白井英治。現在賞金ランキング21位(9月24日現在、以下同じ)で、暮れのグランプリ出場権ボーダー線上に立っている。文字通り負けられない一戦となるが、2カ月前の8月の徳山お盆レースで、初日連勝の船出も、2日目にわずか01の勇み足でV線戦を離脱。11月のSGチャレンジCを欠場することが決まった。2年ぶりのグランプリ出場へガケっぷちに立たされたが、今回の徳山周年記念は気持ちを切り替えて臨むはずだ。
 
 今年1月に開催された徳山周年記念で悲願の優勝を決めた谷村一哉。オール3連対で4日目から3連勝で圧巻の快勝劇だった。続く2月の宮島地区選手権でも優勝。間髪入れずにG1連覇を達成した。賞金ランキング26位に付けており、徳山周年記念次第ではグランプリ初出場も視界に入ってくる。知り尽くしたプールで同大会2連覇を目指す。
 
 忘れてはならないのは徳山周年記念2Vの今村豊。90年と04年の覇者。11大会ぶりのタイトル奪還にも注目が集まる。また徳山周年初Vを狙う寺田祥、今年3Vの原田篤志に、吉村正明、大峯豊の地元8人が遠征陣を迎え撃つ。
 
 遠征勢も豪華だ。14年の覇者・井口佳典、辻栄蔵、瓜生正義、魚谷智之、坪井康晴も乗り込んでくる。その他では前回の徳山周年で優出2着に入っている萩原秀人、9月の多摩川周年で優勝するなど絶好調の篠崎仁志をはじめ、暮れのグランプリ大一番に向けて賞金ランキングもし烈。23位の赤岩善生、27位の田村隆信、30位の原田幸哉、32位の笠原亮らも熱視線が注がれる。

 ◎モーター状況
 現在使用されているモーターは今年5月1日から6カ月あまり経過している。エース機と言えば、勝率70%強の62号がピット離れを含め、すべての面で頭ひとつリードしている。初おろしから4節を経過した段階までは伸び型。しかし、7月下旬から出足、行き足、回り足が急変してトップレベルにギアチェンジ。特に行き足、回ってからの爆発力は超一級品だ。2節前にコンビを組んだ川尻泰輔(埼玉)が強力な行き足を武器に序盤から5連勝を挟み、節間6勝を挙げ優勝戦にコマを進めた。
 
 エース機に迫るのが2連率52%強の16号。直前のスポニチ杯では竹田辰也(山口)が「足は完ぺき。ターン回りもいいし、飛び抜けた足」と抜群の足を披露していた。
3強に指名するなら残るは22号機。前節、坂井康嗣(佐賀)が準優戦まで勝ち上がっている。乗り手に関係なくコンスタントに噴き上げ、出足、伸びとも上位級を維持している。
 
 ほかでは2連率53%の30号、50%の58号、47%の45号をはじめ、25号、35号、39号、43号、47号、伸び型の65号は上位に近いレベル。いずれにしても前検日の抽選次第だが、エース機を中心にトップ級のエンジンを引いた選手がVに限りなく近づくのは間違いない。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る