G1周年記念競走展望

【まるがめG1 京極賞】森高 7年ぶりV奪還だ、峰は相性急激アップ

[ 2018年5月30日 05:30 ]

7年ぶりのV奪還を狙う森高一真
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 初夏の夜を彩るスターが集結!まるがめボート開設66周年記念の「G1京極賞」は、31日から6月5日まで開催。日本一小さな香川県で、日本一熱い6日間のナイターバトルが繰り広げられる。まるがめといえば、丸亀市在住で丸亀をまるまる知り尽くす丸刈り頭の金田記者におまかせ。出場選手の詳しい情報をたっぷりお届けするきん、ぜひおいでまい!

◎森高一真 7年ぶりのV奪還狙う

 初出場だった昨年のグランプリで2ndステージまで勝ち上がった森高だが、前期はA1キープが危ぶまれるほど勝率を落としたときもあった。それでも、今年走ったG1で、予選落ちしたのは1月のからつ周年だけ。しぶとい走りでしのいでいる。

 2年連続準Vで、今年は7年ぶりのV奪還を狙う。「いいエンジンさえ引けたら、勝つための準備はできている」と力を込める。確かに最近の地元戦は、低調機しか引いていない。エース格ならもちろん、中堅機以上なら間違いなく争覇戦線に食い込んでくる。そんな森高にシリーズに懸ける意気込みを聞いてみた。

 ――京極賞は2年連続準優勝ですが。

 「あ、そっか…。優出はできてるけど勝ててないな。地元やから当然結果を出したいというのはある」

 ――今年の調子は?

 「今年は一度もいいと思えるエンジンを引けていない。エンジンが出てないと走りがブレるというか…。要は悩んどる」

 ――まるがめはエンジン差が大きいですしね。

 「ゴールデンウイーク戦でも、ワースト機を引いた平山智加とか深川和仁は苦労しとったしなあ。悪いエンジンは調整が日替わり。だから、どの調整が正解だったか、1節走り終えても得るものがないんよ」

 ――今年の京極賞の意気込みをお願いします。

 「今年は『SGを獲ってグランプリに出たい』という目標がある。今回とメモリアル(まるがめ・8月21〜26日)は当然狙っていく。そのためにも、まずいいエンジンを引きたい」

◎峰竜太 この1年で相性急激アップ

 まるがめは15年のG3戦から昨年のオーシャンカップ、今年のG3戦と3節連続優出中で2連続優勝中。ところが、通算でも3優出で、逆に言うとそれまで優出経験がなかった。この1年で急激にまるがめ相性がアップしたことになる。

 艇界の第一人者として、最近は他ジャンルの第一人者とのコンタクトも増えてきた。「強い気持ちがある人は強いし、プロボクサーの村田諒太さんとか結果を出した人の言う言葉には重みがある」と多くの刺激を受けている。さらなる高みを目指して、今大会もポジティブシンキング。そんな峰に直撃インタビューだ。

 ――まるがめといえば、昨年オーシャンカップでのSG初優勝が印象的です。

 「昔は得意なイメージがなかったんですよ。でも、SGを優勝して好きになった。今年もG3を優勝できましたし。好きな水面だと、足に関係なくいいレースができますね」

 ――SGを勝って何か変化はあったのか?

 「オン、オフの切り替えがうまくできるようになりました。獲る前は、オフの日にくつろいでいるつもりでも何か肩の荷が下りていなかった。今振り返るとそうでしたね」

 ――最近のテーマ、今回のG1にかける意気込みを。

 「今年もオールスターのファン投票で1位に選んでいただいた。その責任感を持って普段から戦いたい。あと、レースで“無敵感”を出したい。道中で競る相手が勝手にミスしてくれるような威圧感ですね」

◎主役は峰、初日ドリーム1号艇から主導権だ

 昨年のオーシャンカップでSG初優勝。今年3月の企業杯は、2コースから田中信一郎を差し切って優勝とまるがめ連続優勝中の峰が今年の主役だ。初日ドリーム1号艇から、シリーズの主導権を握りたい。

 松井、白井、森高の3人は、この大会を2年連続で優出中。松井と森高は2回目の、白井は初優勝を狙っていく。中でも、地元の森高は2年連続で準V。今年こそはの意気込みか。

 山崎は61周年、中田は昨年65周年の覇者だ。中田は昨年、予選スタートから首位通過→準優快勝→Vの王道で頂点を極めた。今年も予選からだが期待できる。

 地元勢は6人が参戦。森高とともにドリームに選出された重成は、この大会3回目のVを狙う。片岡は2回目のG1制覇へ力こぶ。他では、まるがめG1初制覇に挑む菊地や前本。リズムに乗ったら怖い原田、浜野谷に警戒したい。

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