G1周年記念競走展望

【平和島G1 トーキョー・ベイ・カップ】長田 周年連覇でさらなる飛躍だ!

[ 2018年7月19日 05:30 ]

平和島周年連覇を狙う長田
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 ボートレース平和島のG1「開設64周年記念トーキョー・ベイ・カップ」は、20日に開幕する。注目は今年1月の63周年記念を制した地元の長田頼宗(33=東京)だ。当地では、このG1制覇を含み目下3連続優勝中。これ以外にも今年はG2初V、徳山SGグランドチャンピオンで優勝戦進出など結果を残してきた。充実一途の長田が大会連覇でさらなる飛躍を遂げる。

 夢の舞台へ得意水面でさらなる弾みをつける。今年最初のG1開催となった1月の平和島開設63周年記念。長田は1号艇で臨んだ準優勝戦こそ2着に敗れたが、ファイナルは5カドから鮮やかなツケマイを決めて快勝。地元でG1初制覇を達成した。4月の住之江周年は優勝戦5着に終わったものの、予選を1位で突破。成長曲線は確実に上昇カーブを描いている。

 「平和島のはラッキーパンチ。たまたまの優勝です。でも初めてG1で予選トップになった住之江は自信になりました。強い相手がそろってる中での1位は、たまたまではできないと思うので」

 この自負はすぐに結果となって表れる。5月のびわこMB大賞。予選を1位で通過すると、準優と優勝戦を共に逃げ切る王道Vを飾った。「住之江の借りを早く返したかった。優勝戦までの過程をしっかりできたことも自信につながる」と、より一層の進化を遂げた。

 これでSG、G1、G2、G3と全グレードレースを制覇。次の目標はSGの中でも最高ランクのグランプリ初参戦だ。「グランプリシリーズを優勝した15年も19位。まだ1度も賞金18位以内に入ったことがないので距離感が分からない。だからチャレンジCの前に当確にしておきたい」。現時点で17年獲得賞金にほぼ並んでいるが、貪欲に賞金加算を狙う構えだ。

 そして絶好機も到来した。今回の舞台は3連続優勝中の地元・平和島。これ以上ない条件だろう。「最近はいいエンジンを引かせてもらっているのもあって平和島と相性がいい。東京支部を引っ張っていけるようになりたいし、東京を次の時代に移したい」。新エース襲名のためには実績を重ねるのみ。足掛かりに平和島周年V2を達成し、賞金ランク上位に躍り出る。

 《浜野谷 まるがめで3年ぶりG1制覇、復権だ》東都のエースに復活の時が近づいている。浜野谷憲吾(44=東京)は15年6月の江戸川周年を最後にG1制覇から遠ざかっていた。それが6月まるがめ周年で3年ぶりにG1タイトルを獲得。直後の下関周年でフライングを切ってしまったが、続く徳山SGグランドチャンピオンと三国G2MB大賞の予選を上位通過して存在感を見せた。「まるがめは巡り巡っての優勝戦1号艇だったから自力で獲ったものではない。でもチャンスをモノにできたのだから、まだまだやれそうだね」。自信を取り戻し、満を持して地元周年に乗り込む。「平和島は何回も走っているからスタートも調整も大丈夫。それに地元の記念を他の支部には渡したくない」。まずは1号艇で臨む初日ドリーム戦で地元エースの底力を見せつける。

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