G1周年記念競走展望

【芦屋G1 全日本王座決定戦】“年男”羽野直也が猪突猛進「全部獲る」

[ 2019年1月14日 05:30 ]

羽野直也
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 19年記念戦線の幕開けとなる『G1全日本王座決定戦開設66周年記念』がボートレース芦屋で、15日に開幕する。平成から元号が変わる激動の1年、開幕ダッシュを決めるのは誰?実力者ぞろいで良機ゲットなら誰しもが猪突(ちょとつ)猛進、今年の干支(えと)であるイノシシと化してV戦線に浮上可能とみる。イノシシとはかけ離れた爽やかなイメージではあるが年始ということで“年男”の羽野直也に話を聞いた。

 地元周年初Vに期待がかかる九州のトップルーキーにして若きG1ウイナー(デビュー3年6カ月目の17年10月、大村65周年で記念初V)の羽野“旬”な年男の素顔に迫った。

――年男ですよ。ぶっちゃけ、亥(い)年ってどうなんでしょう 

「とくに何ってことはないですね。12歳の時とかも覚えてないですし…。干支とか気にしないです。でも亥年の運勢がいいとか言われたら気にします。いいエンジンが引けたら運がいいだけなんだなと思ったりするかも」

――ゲン担ぎとか普段してますか

「ないですね。レース前は敬礼してファンの方々に向かって一礼はします。ふとした時にあいさつしとかなきゃと思って神社に行ったりはしますけど。大きいレースがあるから行くとかはないです」

――18年を振り返って何点くらいでしたか

「70点くらい。調整法やメンタル面で自分に足りないところがたくさん見つかったのが大きいですね」

――近況の調子は

「エンジンによりますがそんな悪くないと思います。まだエンジン出しで冬が得意だとか不得意だとかというレベルじゃないです。やっと自分で(エンジンの調整)が始められるようになったところ。ガンガン出せるようになりたいですね」

――芦屋の相性、イメージはどうですか?

「イメージはメチャいいです。24場でからつと芦屋が1番です。淡水場が好きかも」

――年男としての19年の目標は

「自分が強くなるところから始めます。足りないところを改善して全部(優勝を)獲る気で行きますよ。正直テクの差はあまりないと思います。気持ちと経験が大事。のちのちは悪いエンジンを引いても峰竜太さんみたいに出せるようになりたいですね」

 生真面目でストイックなのに自信家の一面もある羽野。無限大の可能性しか感じない男は現状でも1M高い突破力を装備しており“年男年始に大仕事”があっても何ら不思議ではない。

 ◆羽野 直也(はの・なおや)1995年(平7)3月29日、福岡県出身の23歳。114期生として14年5月に若松でデビュー。16年7月芦屋一般戦で初V。G1は17年10月大村周年で初優出初V。通算23優出5V(うちG1は6優出1V、8日現在)。1メートル66、54キロ液型AB。

◆総展望

 初日と2日目の12Rが点増しのドリーム。アドバンテージがあるドリーム戦士12人がシリーズの核になっていきそうだ。なかでも注目は昨年、悲願のグランプリ王となった峰竜太。スピード最優先の超絶品ターンは輝きを増すばかりだ。芦屋水面7VのうちG1は3V。17、18年と今大会を制しており、狙うはズバリ3連覇だ。

 峰を芦屋実績で凌駕(りょうが)するのは地元大将の瓜生正義。芦屋は15V(うちG12V)。昨年はF渦もあり、あと一歩のところでグランプリ出場を逃した。今年は年頭から自慢の攻撃力全開といきたい。

 近況の調子なら毒島誠も文句なし。昨年は金冠には届かなかったがSG2V、G13Vの大活躍。芦屋は11月のSGチャレンジカップで優出しており、エンジン出しを含めた攻略法は手の内とみる。岡崎恭裕も18年ラストはグランプリ優出までこぎつけ、九州の金看板であることを証明した。旋回力は紛れもなくボート界最高峰だ。吉川元浩、菊地孝平もパンチが効いた攻めがある。茅原悠紀、篠崎仁志、新田雄史にも抜群の瞬発力。太田和美(芦屋SG1V)、浜野谷憲吾(芦屋G13V)、中島孝平は冷静かつ的確なレース運びでシブく魅せる。

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