G1周年記念競走展望

【桐生G1赤城雷神杯】毒島 2度目の地元G1獲りへ勢い半端ない!

[ 2018年9月5日 05:30 ]

SG連覇を達成、断然の主役となる毒島誠
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 ボートレース桐生の「開設62周年記念G1赤城雷神杯」は6日に開幕する。主役は当然、SG連覇を達成したばかりの毒島誠(34=群馬)だ。近況で右に出る者はいない。万全の状態で59周年以来、2度目の地元G1獲りに挑む。今年、G1ウイナーの仲間入りを果たした金子拓矢(34=群馬)も注目選手の1人。大舞台で得たものを地元周年で披露する。

 これ以上ない流れで地元G1に乗り込む。7月の若松オーシャンCで3度目のSG制覇を飾った毒島。続くG1平和島周年で通算1000勝を達成すると、優勝戦も豪快なカドまくりで制して連続V。さらに桐生お盆シリーズ(優出5着)を挟み、まるがめメモリアルで自身初のSG連覇まで成し遂げた。今年の獲得賞金は1億1000万円を突破し、ランキングもダントツ。今夏は日の出の勢いだ。

 「一昨年くらいから夏場の調整を悩んでいたが今年はいい方向に行っている。試行錯誤してきたプロペラ調整が実を結んだ感じがする」

 最終日が中止打ち切りになった芦屋一般戦も含め、7月以降は出場した5節全てで優勝戦進出。優勝を逃した桐生お盆でも収穫はあったと語る。「合わせ切れずに終わったけど最後に方向性が分かった。9月は少し水温が下がるが生かせると思う。いい節だった」。満足そうに振り返った。

 意外にも、地元での優勝は15年の赤城雷神杯がラスト。それだけに気合も入る。「桐生周年はまた勝ちたいレース。それに久しぶりに地元で優勝もしたい。生の歓声を聞けるのは走り手の冥利(みょうり)に尽きる。ゲストの方に本場に見にいこうと思ってもらえるレースをしたい」。初日ドリーム戦の1号艇も託された。群馬勢のエース格として地元G1を盛り上げる。

 【金子 集大成見せる絶好舞台】

 金子にとって18年は飛躍の年。その集大成を見せる絶好の舞台がやってきた。1年ぶりのG1参戦となった2月の関東地区選手権。過去に優出すらなかった江戸川での開催だったが、得点率1位で予選を突破すると、準優も優勝戦も逃げてG1初制覇を果たした。「正直言ってG1を勝てるなんて思っていなかった。少しはスキルアップしていると思うけど自分の実力以上の結果が出た」。まだ半信半疑の状態ながら、この優勝により3月のSGクラシックの出場切符を手に入れた。

 デビュー14年目で実現したSG初戦は、2走目に差し切り勝ちを飾って水神祭も達成。5日目には2勝目を挙げ、存在感をアピールした。

 「今年は想像もしていなかったことが起きている。でもSGに出てみて毒島さんたちの凄さが分かった。もう一度SGに出てレベルアップできているのか確かめたい」

 現時点で今後のSG出場権は持っていない。手っ取り早く獲得する方法はG1、G2で結果を残すことだ。そうすればチャレンジCや来年のクラシックが視界に入る。目前にある挑戦の場は地元の赤城雷神杯。これ以上のチャンスはない。「まだ周年記念を勝ちたいと言えるほどの地力がないので頑張るだけ。でも今年は流れがいい。なんとか準優には乗りたい」。第一関門の予選突破に向け、まずは序盤4日間に全力投球する。

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