広島・シャイナーは「学ぶ男」　前回対戦を記したノート役立て2安打　レイノルズとの4番争い激化

オープン戦   広島3ー2DeNA （ 2024年3月16日    マツダ ）

＜広・D＞5回1死、広島・シャイナーは左越え二塁打を放つ　（撮影・奥　調）
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　広島の新外国人シャイナー（マリナーズ）が学習の成果を結果で示し、チーム内外に上昇をアピールした。オープン戦出場12試合目で初マルチの2安打。2度目の対戦だったDeNA・森唯に痛打を浴びせた。

　「いいタイミングで振れてきている。コンパクトに振っても飛ぶことが分かったので、自分をコントロールしてスイングすればいいと確認できた」

　3回先頭で甘いカットボールを左前へ運ぶと、2点を追う5回には反撃の口火を切る左越え二塁打だ。カウント1―2と追い込まれて外角ナックルカーブをコンパクトにスイング。打球はフェンス際を背走する左翼・蝦名のグラブをはじいた。

　「森（唯）投手とは沖縄で対戦した。その時の経験から、どう見えたかを書き留めているので、それを踏まえて今日の打席に立った」

　マリナーズに在籍した2～3年前から記し始めたノート。沖縄キャンプで再開し、2月21日の練習試合での2打席で体感した球筋などを記していた。当初の18打席無安打を抜け、最近5試合は打率・333。新井監督は「反応が良くなっている」と語った。

　「今日の内容をシーズンに生かしていきたい。いい状態で開幕を迎えられそう。ここからが勝負だと思う」

　勤勉な28歳。レイノルズとの開幕4番争いはまだ答えが出ない。
　（江尾　卓也）