西武 球団初OB戦に往年の名選手が集結!秋山、バック宙回避も2安打2打点でMVPに

[ 2024年3月17日 05:30 ]

LEGEND GAME2024   チームSEIBU6―4チームLIONS ( 2024年3月16日    ベルーナD )

笑顔を見せる(左から)小野、渡辺久、工藤、秋山ら(撮影・西尾 大助)
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 西武球団初のOB戦「LEGEND GAME 2024」が16日、ベルーナドームで開催され、計63人のOBが7回制の試合を行った。チケットは完売し、球場は2万7795人のファンで超満員。チームの全盛期に「ミスターレオ」の称号で呼ばれた通算437本塁打の秋山幸二(61)が、2安打2打点でMVPに選ばれた。

 かつてと同じ背番号1の「ミスターレオ」が、試合後もスタンドを沸かせた。2安打2打点。5回の守備では強肩で本塁突入を阻止した。MVPに輝いた秋山は、86年日本シリーズのように代名詞の側転を披露。61歳の今も体形が変わらず、青いユニホームを見事に着こなし「バック宙ができれば最高だったけど、いかんせん年でね。無理だった」。これぞ80年代後半からの黄金時代のスター。「同窓会のつもりで来た。楽しい一日だった」。超満員のファンは大喜びで拍手を送った。

 球団初のOB戦。幕開けは工藤公康―伊東勤の黄金バッテリーが飾った。94年以来、30年ぶりのコンビ復活。初回2死で秋山を伝家の宝刀・カーブで三振に仕留めた工藤は「久しぶりのマウンド。ホームが遠い遠い」と苦笑いも、「めっちゃ楽しい。写真を撮りまくった」と笑顔だった。

 さらに辻発彦、石毛宏典、森繁和、田辺徳雄、両チーム監督の田淵幸一、東尾修…。実に9人が1軍監督経験のある超豪華なメンバーだ。いかに西武が強かったか。その時代の球界をけん引してきたか。4回には通算251勝の東尾が登板し、474本塁打の田淵と対決した。「お約束」の死球に怒る田淵、土下座する東尾。最後はマウンドで熱く抱擁し、客席を沸かせた。

 西武は他球団のようなOB会が存在せず、ようやくのイベント開催に田淵は「満員御礼。我々は幸せです」。東尾も「もっと早くやってほしかった。大成功の素晴らしいイベント。(2回目以降も)球団が考えるんじゃないか」と、早くも次なる機会を待ち望んだ。熱気に包まれた球場が、その「価値」を雄弁に物語っていた。(鈴木 勝巳)

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