ソフトB・ウォーカー OP戦キング弾だ 「三振気にしなくていい」 王会長のアドバイス生かし会心の一撃

[ 2024年3月17日 05:00 ]

オープン戦   ソフトバンク2ー1西武 ( 2024年3月16日    ペイペイD )

<ソ・西>4回、ソロを放つソフトバンク・ウォーカー(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクのアダム・ウォーカー外野手(32)が16日、西武戦の4回にオープン戦12球団単独トップとなる3号ソロアーチを放った。王貞治球団会長(83)からのアドバイスを生かし、直球を仕留めた一撃。オープン戦も含めた昨季の外国人野手の総本塁打数3本に早くも並んだ。チームは昨シーズン、助っ人の長打力不足に泣いたが、打線の破壊力を大幅にアップさせてくれそうだ。

 ウォーカーが会心の一発を放った。先頭だった4回、左腕・隅田が投じた2ボールからの直球を仕留めた。右中間スタンドに飛び込むオープン戦単独トップの3号ソロ。ベンチ前では笑顔で「VIVAポーズ」を決めた。

 前日15日、王球団会長からアドバイスをもらった。ウォーカーも米国時代から知るレジェンドだ。「三振は気にしなくていい。その代わり自分が打てる球を打ち損じることなく打ってほしい。投手はいずれミスをする。その球をしっかり仕留めなさい」と熱くメッセージを送られた。

 これが生きた。「自分としては凄くいいアドバイスをいただいているなと思っています」。この日は「2番・DH」でスタメン出場。初回の打席ではカウント球の直球をファウルにしてしまい、最後はスプリットで空振り三振に倒れていた。「1打席目は打てる球をミスショットしてしまった。同じことを繰り返さないようにと打席に入った。しっかり芯で打ち損じなく捉えることができた」。12、14日には古巣・巨人戦でアーチを描き、直近5戦で3本塁打。開幕に向けて頼もしい打ちっぷりとなっている。

 昨季は助っ人外国人の不振が響いた。期待していた本塁打はオープン戦でアストゥディーヨ、ホーキンス1本ずつ記録し、レギュラーシーズンではアストゥディーヨのわずか1本だった。新加入の大砲が1人で昨年の総数3本に早くも並んだ。シーズンでは柳田、山川、近藤の豪華クリーンアップの後ろに控えることが濃厚。状況を打開する“ここぞの一振り”はチームにとって大きい。

 小久保監督も「向こうに試されてるかなというところもありますけど、それでも1本打っておけば、そのボールは向こうからすれば嫌になるでしょうからね」とうなずいた。来日1年目だった巨人時代の22年に23本塁打をマークした実績もある。強力打線の破壊力をさらに増幅させる存在となりそうだ。(木下 大一)

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