鈴木誠也が大活躍 3打数3安打2本塁打1盗塁に「振りたいと決めた球をしっかり振れている」

[ 2024年3月17日 07:24 ]

<カブス・ロイヤルズ>4回、2ランを放つ鈴木(撮影・白鳥 佳樹)
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 カブスの鈴木誠也外野手(29)は16日(日本時間17日)、ロイヤルズとのオープン戦に「2番・右翼」で出場し、3打数3安打2本塁打3打点1盗塁の大活躍。打率は・440、OPSは1.401となった。

 初回、昨季6勝の先発右腕ライルズが投じた90マイル(約145キロ)の速球が真ん中に入ると鋭く振り抜いた打球は左中間芝生席で弾んだ。カブスは鈴木の一撃が呼び水となりベリンジャー、ゴームズが豪快に左中間へ運び3者連続本塁打。不動の2番打者を期待される鈴木が打線を活気づけた。

 3回には先頭で中前打を放ち2戦連続3度目のマルチ安打。1死後4番ゴームズの初球にオープン戦2個目の盗塁を決め「走る鈴木」をアピールし、ゴームズの2打席連続本塁打へと繋げた。

 そして、度肝を抜かれたのは4回。右腕マーシュが3―1から投じた94マイル(約151キロ)のツーシームを捉えた打球は左中間芝生席最深部まで飛ぶ特大の3号本塁打。推定飛距離は140メートルほどか。打って良し、走って良し。3年目の鈴木は大きく期待して良さそうだ。

【鈴木の主な一問一答】
 ーー2本塁打と好調。
 「2打席目のヒットとかもすごい良かったですし、1打席目もよかったですし。3打席目はちょっと入りの部分であんまりよくなかったので、結果はたまたまよかったですけど、あれがシーズンになったらどういう結果になっていたか分からないので。もう少し準備の部分でしっかり初球からしっかりいい入りができるようにやっていければなと思いますけど」

 ーー構えもどっしりして、迷いがなく見える。「いや、迷いはありますよ。打席の中でいろいろ考えているので。今しかそうやって考えられないところもあるので、今はいろいろ試す期間でもありますし、いろんなことを想定しながら自分の頭の中でどういう考えだったらいい入りができるのかなというのは常に考えてやっているので。結果というよりは入りだったり、その打撃の内容というのを重視して今は考えてますね」

 ーースイングプレーンが崩されていないイメージ。
 「そんなのわからんですね。スイングプレーンとかあんまり意識したことないので。今は入りがすごくいいですし、1日1日微調整をしながら日に日にいい感覚で入れるようになってきているので、そこはいいのかなと思います」

 ーー盗塁は。
 「今は練習期間なので、シーズンはどうなるかは分からないですけど、そのオフのトレーニングだったり、今年は走塁の方に意識をしっかり持ってきたいという中でやってきていたので、塁に出た時は積極的に行ければなというふうに思っているので、コーチャーの人にはノーって言われたんですけど、行っちゃいました」

 ーーノーと言われたけれど走った。
 「ベリー(ベリンジャー)の時はダメって言われてて、次、初球、行っていいか、みたいに聞いて、うーんって訳分かんなかったんで、行っちゃいました。リード幅だったりいろいろ、自分で映像を見てそういうところをためらわず、スタートの仕方だったりとか、まだあまりいいスタートじゃないですけど、もう少ししっかりやっていきたいと思います」

 ーー走っていきたいという気持ちも強いか。
 「もちろんチャンスがあればどんどん今年に関しては走っていきたいなと思いますし、昨シーズンは結構盗塁ができなかったので、そこを課題にしてやってきていたので。守備走塁という面に関してはしっかりやっていきたいなと思ってます」

 ーー手が出せている。
 「入りももちろんよかったですし、手の出し方であったりというのも、ある程度、振りたいと決めた球をしっかり振れているので、それ以外は崩され方だったりとか、反応の仕方がよくなかったりするんですけど、手を出していかないとそういうのも分からないので、また明日だったり、しっかり練習してそういったところを治して、また次の試合でどういう反応が出せるのかとういのを学んでいきたいと思います」

 ――第3打席の入りが悪かったという部分は。
 「打席の入る前からの準備だったり、初球を見送った自分の感覚であったりというのが良くなかったので。結果初球がボールになってくれたので、バッターカウントになっていい結果が出ましたけど、シーズンに入ったらそんなに甘くいかないですし、ああいう1球の入りの甘さから隙を見せることになっていい結果が生まれなくなると思うので、そこの集中力だったり考え方というのをもう少し修正してやっていきたいなと思ってます」

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