巨人・オドーア カニパワー2の2 たしカニ“時差ぼけ”解消 15打席ぶり快音

[ 2024年3月17日 05:30 ]

オープン戦   巨人1―5日本ハム ( 2024年3月16日    エスコンF )

<日・巨>4回、安打を放つオドーア(撮影・高橋 茂夫)
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 もう、時差ぼけとは言わせない!ようやく快音が響いた。巨人の新外国人・オドーアが、2回の第1打席に15打席ぶりの安打となる左前打。4回の第2打席では右前打を放ち、来日初マルチ安打をマークした。

 「(矢野打撃コーチから)体が開かないように逆方向を意識するように言われている。結果が出せて良かったです」

 試合前時点でオープン戦は18打数1安打の打率・056。もがき苦しんできたが、自身にとっても、チームにとっても待望の「H」ランプだった。

 メジャー通算178本塁打の実績を持つ大砲が、技巧派左腕・加藤貴の変化球をコンパクトに振り抜いた。2回は1ボールからの118キロスライダー、4回はフルカウントから131キロのフォークにそれぞれ対応。「コンパクトに打てば力があるんだから吹っ飛んでいく」という阿部監督の助言を生かした。

 意地を見せた。入団会見では「積極性と負けず嫌いなところが持ち味だと思っている。そこは継続していきたい」と宣言。右翼の筆頭候補であることは間違いないが、ドラフト3位・佐々木(日立製作所)や2年目の萩尾、松原らがアピールを続ける中、後れを取っていた。この日は、いずれも二塁に走者を置いた場面で好機を拡大した。

 精彩を欠いた14日ソフトバンク戦後に「時差ぼけじゃない?」とチクリと評していた指揮官も一転、「ナイスバッティング。(札幌で)おいしいカニ食ったからじゃない?」とジョーク交じりに称えた。開幕まで残り6試合。そろそろ本領発揮といきたい。(小野寺 大)

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