日本ハム・加藤貴 6回無四球1失点の好投 新庄監督も絶賛「言うことない」

[ 2024年3月17日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム5―1巨人 ( 2024年3月16日    エスコンF )

<日・巨>先発の加藤貴は6回1失点(撮影・高橋 茂夫)
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 さすがの投球だ。日本ハム・加藤貴之投手(31)が16日の巨人とのオープン戦に先発した。6回で71球を投げて1失点と上々の内容で、無四球と持ち味の制球力は健在。開幕2戦目となる3月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)での先発が予想される昨季の開幕投手左腕が、順調な調整ぶりをアピールした。

 6安打は許した。それでも加藤貴は、オープン戦2度目の登板を最少失点で終えた。2試合連続無四球と武器の制球力も光った。開幕に向けて順調に階段を上がり「(伏見)寅威さんの配球通りに投げられた。いい緊張感の中で投げられたので良かった」とうなずいた。

 経験豊富な左腕は判断力にも優れる。4回1死一、三塁。吉川の打球は自身の足元にゴロで転がった。反応はしていたが、あえて「捕らなかった」とスルーした。打球は遊撃の水野が処理し、遊ゴロ併殺が完成。「捕っても良かったけど、芝で打球も死ぬと思ったし、ショートもいると思ったので」と計算し、狙い通りの結果でピンチを切り抜けた。

 開幕2戦目での登板が予想される中で、6回1失点。新庄監督は「加藤君に関しては言うことない。初回、2回に点を取って守り勝つ。こういう勝ち方、最高ですね。後ろ(中継ぎ)が厚くなっているので、これができたら凄い乗っていけそうな雰囲気がつくれていく」と称えた。

 昨季は事前に開幕投手を伝えられた中での調整だったが、今季はその重圧もない。次回の23日DeNA戦(エスコン)が開幕前最後の登板になる見込みで「(状態が)このままは難しいと思うけど、反省するところは反省して。まだ時間があるので」と詰めの作業を進めていく。(田中 健人)

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