アスレチックス・藤浪 藤川球児氏から“金言”に感激「全て参考になる」

[ 2023年1月27日 05:15 ]

糸井SA(左)、藤川球団本部付SA(右)と話す藤浪(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 アスレチックス・藤浪晋太郎投手(28)が26日、鳴尾浜球場で自主トレを行い、阪神・藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(42=SA)から新天地挑戦への激励を受けた。メジャー経験のある藤川SAから野球面、生活面でのアドバイスを受け「すべてが参考になると思います」と藤浪は“金言”に感激。心強いサポートに感謝していた。

 寒風が吹き荒れる鳴尾浜で、藤川SAの助言が藤浪のハートを熱くした。10分間の立ち話のあと、再び身ぶり手ぶりを交えて、先輩の話に耳を傾けた。金言ともいえる言葉をしっかりと心に刻んだ。

 「すべてが参考になると思います。向こうはこんな感じだと、ちょろっと教えてもらった。こっちと全然違うんだな、と改めて感じました」

 メジャーの世界について知識はあっても、実体験はこれから。その意味でもカブス、レンジャーズで3年間プレーし、マイナー生活や手術という苦しみも味わった先輩の体験は貴重だった。「会えて良かった」と笑顔の藤川SAは「僕と一緒で高卒でタイガースに入って初めて外を知る。再就職でたくさんのカルチャーショックもある。期待と不安のどちらもサポートして、背中を押せれば」と野球に限らず、生活面も含めたアドバイスだったことを明かした。

 特にメジャー仕様のマウンドへの適応法は歩幅などを確認しながら、細かいチェックポイントを伝授された。「マウンドの話もしてもらって、やっぱり違うんだと思った」という藤浪に、「同じアシックスのスパイクで、何種類か足が合わないこともある。1年契約ですごく短い期間でアジャストしないといけない。晋太郎の場合はあっという間に終わっちゃうんで。そこですね」と時間との勝負もあると強調した。

 「何かあれば、ダルビッシュとか、みんなに相談したら聞いてくれるはず」と伝えた藤川SAはアスレチックスのキャンプ訪問も約束。藤浪は“金言”を生かしつつ、再会の日を待つ。(鈴木光)

 ○…藤浪はWBCに出場する古巣の後輩・湯浅と中野にエールを送った。自身も17年に出場。1次リーグ中国戦(東京ドーム)で2回無失点に抑えるも、出番はこの1試合に終わった。「そんなに投げたわけではないのでアドバイスはないですけど…」と前置きしつつ「せっかくの経験。国を背負って戦うってすごいプレッシャーだと思う。全部がいい経験だと思って、過ごしてほしい」と2人の背中を押した。

続きを表示

2023年1月27日のニュース